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  • 矢作萌夏
    わたしって、ごっこ遊びなのかも。
    わたしって、ごっこ遊びなのかも。

    矢作萌夏

    わたしって、ごっこ遊びなのかも。

     2024年9月25日に“矢作萌夏”がEP『愛を求めているのに』をリリース! EPリード曲「死に花に、生命を」はSNSに投稿されたライブ映像が総再生回数約260万回を記録した話題曲。「身内が自死したときに書いた曲」ということを明かしており、リリースを待望する声が多く寄せられていた。独自の歌詞の世界観と透明感ある歌声で、シンガーソングライター・矢作萌夏の新たな魅力が伝わる楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“矢作萌夏”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作から8月14日に先行配信された新曲「 わたしごっこ 」にまつわるお話。自分よりもひとを大切に生きてきたからこそ、ふと浮かぶ「わたしが本当に好きなものってなんだろう」という問い…。みなさんもいつのまにか“わたしごっこ”をしていませんか? おはようございます。   毎日、同じような時間に猫と起きて ベッドメイキングもしないまま 買い溜めておいた“おつとめ品”のフルーツを胃に入れる。 最近流行りの、木みたいな匂いのディフューザーが香っている。 これは調子のいい日で、それっぽく、 自分にとって良いことをしてるんだろうなぁ、と思えるんだよね。   だからこそ、万札で楽しむテーマパークだとか、始発で帰るときの電車に詰め込まれたサラリーマンたちを新鮮に感じるのかも。住めば都? 日常の刺激てきな?   そんなことを考えながら、昨日の枕によって造られた寝癖をシャワーでほどいて、 目も鼻も口もひとつしかないのに、わんさか集まった化粧品の精鋭たちでかわいくなる。 紫外線をこれっぽっちも入れまいと閉め切ったカーテンの隙間から、窓の様子をうかがう。 湿気やば。低気圧。と呟いて、せっかくまっすぐにした髪の毛をくくってしまうのかぁ、というちょっとばかしの悲しみをこめてポニーテールをむすぶ。   朝の寝起きの自分はゴミ箱へ捨てて、いつもの私。これが私。   いつでも、自分よりもひとを大切に生きてきた。 どういうことかというと、とても気負いやすく、気遣いやすく、気疲れしやすいということ。 だから、ひとと逢うときには、その人のファッション性だったり、その人の身長を考えて靴をえらぶ。 その日は、スニーカーを履いた。       ふと、わたしの日常を振り返ると、不思議がたくさんあった。   みんなが持ってる流行りのものに埋め尽くされていて、 それって、ほんとうに私が好きなものなのかな。他人が決めた好きじゃないのかな。 誰かが求めてるわたしを演じたい。ならないといけない。というか、なりたい。 常に嫌われたくなくて、おいていかれたくもない。飽きられたくもない。 でも、わたしが本当に好きなものってなんだろう。   わたしって、ごっこ遊びなのかも。   誰かが良いと言っていたから、それっぽいから、という理由で集めたものではなく、 わたしが選んだ好きで日常を埋め尽くしたい。自分で答えを探したい。 歳をとって、最期に振り返ってみたわたしが、わたしになるように。   でもまだきっと、わたしもあなたも、わたしごっこ中。   ぜひ、たくさん聴いてください。   <矢作萌夏> ◆紹介曲 配信シングル「 わたしごっこ 」 2024年8月14日リリース 作詞:矢作萌夏 作曲:矢作萌夏  ◆EP『愛を求めているのに』 2024年9月25日発売   <収録曲> 1 : 満たされない 2 : I was born to love you 3 : わたしごっこ 4 : 18歳のわたしへ 5 : 死に花に、生命を

    2024/08/27

  • 荒谷翔大
    5年ほど前の夏、豪雨の夜に新宿歌舞伎町で見た光景
    5年ほど前の夏、豪雨の夜に新宿歌舞伎町で見た光景

    荒谷翔大

    5年ほど前の夏、豪雨の夜に新宿歌舞伎町で見た光景

     元yonawoのボーカル“荒谷翔大”が2024年8月23日に新曲「雨」を配信リリースしました。アレンジャーにknoakを迎え、ブラスやピアノがフィーチャーされたジャジーなアレンジに、刺激的な歌詞が鮮烈な印象を残す挑戦的な1曲。ソロ・アーティストとして改めてメジャーデビューを果たす彼の今後の音楽性の広がりがより楽しみになる楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“荒谷翔大”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 雨 」にまつわるお話です。自身の心の奥にずっと引っかかっていた光景。それを歌にしたいと思ったきっかけは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 5年ほど前の夏、豪雨の夜に新宿歌舞伎町で見た光景からこの曲ができました。   煌びやかな電飾に酔いどれの人々、早足で耳にイヤフォンをしてスカウトを振り切ろうとする女性、家路を急ぐしかめっ面のサラリーマン、馬鹿騒ぎをして一夜を楽しむ若者たち、帰る場所をなくした少年少女、堂々と胸を張りギラギラ輝く無料案内所、そんな大量の情報やたくさんの人生が一気に雪崩れ込んできて、ぼくは何を考えて、何を想えばいいのかわからなくなって、そのキラキラで何だか目を背けたくなる光景がずっと心の奥に引っかかっていました。   そして1年ほど前、東京の歓楽街を舞台にした村上龍さんの小説『イン・ザ・ミソスープ』を読んだときに、あの日ぼくが見た光景や、今も心の奥に引っかかっている“ナニカ”を歌に収めたいという気持ちが湧いてきて、サビの歌詞を書きました。   そんなサビでは、僕は無宗教ですが、この歌に祈りを込めたくて、「ああ」と歌っている部分を歌詞では<アーメン>と表記しました。   そして<おれを流して>というフレーズには、遠い昔も、今も、そしてこれから先もこの街で、この国で、この星で響めく、すべての命や人生、哀しみや憎しみ、喜びや言葉にならない感情が渦となり雨を降らせ、「この身」を「おれ」という意識や存在自体を、キレイさっぱり流してくれ!という願いを込めました。   この街で幸せを、愛を、自分の内や外に探し求めて、ひとりきりで意味もなく彷徨い続ける「おれ」にこの歌が届いてくれたら嬉しいです。   <荒谷翔大> ◆紹介曲「 雨 」 作詞:荒谷翔大 作曲:荒谷翔大 

    2024/08/26

  • みゆな
    私は歌で祈ればいい。
    私は歌で祈ればいい。

    みゆな

    私は歌で祈ればいい。

     2024年8月7日に“みゆな”が新曲「きこえるまで」をリリースしました。2023年11月にリリースした「追いかけて」以来、約9ヶ月ぶりとなる新曲。抱きしめられたときのような温もりを感じられる1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“みゆな”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 きこえるまで 」にまつわるお話。自分は何のために歌っているのかを考え、リアルな思いを描いたこの歌。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 曲を作り始めるきっかけは、喜怒哀楽でいうと“怒”が多くて、自分の弱さを隠す様に強い曲を作ってきました。 だけどそばにいる人が泣いていて 私はなんのために歌っているのか考えました。 それは、自分を知るのが怖くて避けてきたことでした。   私は歌で祈ればいい。 歌はきっかけを作るもので その先、何をどうするかは聞く人次第。 私は歌い続けて、祈り続けることをしようと思いました。   そしてできたのが「笑って」という曲でした。 その後は「追いかけて」という曲を作りました。 人に優しさを贈りたい。 私も私に優しさを贈りたい。 そしてそばにいるあなたがあなたの速度で笑顔になってほしい。   夜。 ギターを弾きながら小さく歌っていました。 即興だからこそ私のリアルな思いを歌いました。 それが「きこえるまで」でした。 伸ばした手にこの曲が届くといいな。 祈り続けます。   ps. この楽曲をリリースするにあたって いろんな歴史がありました。 編曲してくださったknoakさん レコーディングチームの皆様 MV撮影チームの皆様 そしてみゆなスタッフの皆様 そばいてくれたあなた。 皆様のおかげで生まれた曲です。 本当にありがとうございます。 来週は少し小説の様な小説じゃない様なものを書こうかなと思っております。 そちらも見てくださると嬉しいです。   <みゆな> ◆紹介曲「 きこえるまで 」 作詞:みゆな 作曲:みゆな

    2024/08/23

  • 阿部真央
    またどこかで会えたら また一緒に笑ってほしい
    またどこかで会えたら また一緒に笑ってほしい

    阿部真央

    またどこかで会えたら また一緒に笑ってほしい

     2024年8月7日に“阿部真央”がニューアルバム『NOW』をリリースしました。前作『Not Unusual』から約1年半ぶりとなる通算11枚目のオリジナルアルバムには全10曲が収録。タイトル通り阿部真央の“今”が詰まった、デビュー15周年の節目にふさわしい作品となっております。    今日のうたではそんな“阿部真央”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 またどこかで会えたら 」にまつわるお話。別れてしまったけれど、嫌いにはなれない。まだ心がぐちゃぐちゃで悲しみのなかにいるあなたへ。この歌とエッセイを受け取ってください。 歌ネットさん歌詞エッセイ 第3弾で最終回の今日は、ニューアルバムから 「まだどこかで会えたら」という曲についてお話したいと思います。     今回の私のアルバムの中で1番悲しい曲だと思います。 今でも歌いながらつい泣いてしまいそうになります。     この曲に関してはなかなか俯瞰することが難しく、 書いた当時のその場所にまだ心を置いてきた感じがしています。     少し自身の話をさせていただくと、 私は厚かましくも関わる人を選んでしまう質(たち)でして、 それに加え、誰かと長い時間行動を共にするのが大変苦手な性格なので色々苦労するのですが、 ひとたび人に心を開いてしまうとそれはそれは信頼して大好きになってしまうんですね。 そしてなかなかその相手や関係値に「ペケ」をつけられなくなってしまう。 嫌いになれなくなってしまうんですね。     そういうとても大切だな思っていた人が急に居なくなってしまった曲です。     きれいな別れって本当に少ないですよね。 なんで怒ったり、なじったりしちゃうんですかね? 本当はすごく悲しくて寂しいだけなのに。 でも、それはちょっと酷くない? って訴える自分も居たりして。 別れる時って心がグチャグチャです。すごく辛い。     そしてその傷が癒えていくまでの時間はもっと辛い。私はこの曲で歌っている別れに関しては1ヶ月ほど毎日涙が止まりませんでした。 生活の様々な場面に思い出が散らばりすぎていて、何を見ても思い出してしまうのです。 見たくないのにキラキラして、すぐ霞んでいく。 もうそこに居ないんだなぁと思って、引き裂かれそうなほど心が痛くて、とてもしんどかったです。     時が経ちだいぶマシになりましたが、 正直まだ引きずっている部分があります。     でもこの出会いと別れから新たに学んだこともたくさんあるので、 やっぱり無駄ではなかったのだなと思います。     曲の最後で歌っている <またどこかで会えたら また一緒に笑ってほしい> という歌詞は、私の心からの言葉です。 嫌いにはなれないですから。 感謝していることのほうが多いので。 そんな風に思えるとても大切な仲間に出会えたことに目を向けて、私もしっかり自分の道を歩いていきたいと思います。     最後のエッセイがとても私的な内容になってしまいました。ここまで読んでくださってどうもありがとうございます。 今週末から阿部真央は弾き語りツアーがスタートします。 自分の全てをそのままファンの皆さんにお届けする歌を歌って来たいと思います。     もし今回のエッセイで私の曲に興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、 ぜひ今の阿部真央の音楽に触れてみてください。 そしてよろしければ ぜひ生の言葉も聴きにライブにも遊びにいらしてくださいね。     3週間ありがとうございました。 ではみなさんまたすぐに。     <阿部真央> ◆紹介曲「 またどこかで会えたら 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央  ◆ニューアルバム『NOW』 2024年8月7日発売 <収録曲> M1. Hands and Dance M2. Somebody Else Now M3. Keep Your Fire Burning M4. Everyday M5. Maybe M6. Go Away From You M7. 進むために M8. I‘ve Got the Power  M9. またどこかで会えたら M10. Somebody Else Now -Acoustic ver.-      

    2024/08/22

  • さとう。
    口ずさむ言葉は、産まれたこころ
    口ずさむ言葉は、産まれたこころ

    さとう。

    口ずさむ言葉は、産まれたこころ

     2024年8月21日に“さとう。”が1st ALBUM『産声みたいで、』をリリースしました。今作には、連続リリースされた7曲に加え、新録5曲を加えた全12曲を収録。さとう。の現在地を確認できる傑作となっております。また、アルバムジャケットのイラストもさとう。が手掛けており、個性が詰め込まれたアルバムに。    さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、収録曲「 楽屋 」にまつわるお話です。実体験に基づいて作られたこの曲には、どんな想いや景色が描かれているのでしょうか。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 さとう。初のアルバム『産声みたいで、』がリリースされました! 2024年1月からの7ヶ月連続リリース曲たちを含めた全12曲(配信は11曲)、 こんなにもさとう。の音楽を世に放つことができたこと、本当に嬉しく思っております。   今回はアルバムの中から「楽屋」という曲の話をしようかと思います。 フィクションが多いさとう。の楽曲の中でも、この歌は珍しく、実体験に基づいて作られました。   上京1年目の冬、音楽生だったさとう。の生活は中々貧しく、バイトに明け暮れる日々の中で体調とメンタルを崩しました。 なんとか持ち堪え、「これで学校に行ける、みんなに会える…!」となった矢先に世界を襲ったコロナ…。 バイト先は休業、ライブはキャンセル、学校も再開の目処が立たないまま、 さとう。は東京の1人暮らしの家で、ギターもろくに弾かず、1日を過ごしていたのです。   「ああ、もう、私はステージに立つことは許されない人間になってしまったんだ」 大袈裟かもしれませんが、あの時は本当にそう思いました。 今のさとう。には毎月ライブがあって、 それを観に来てくれる人がいて、 初のワンマンツアーも控えています。 線路沿い1Kで閉じこもっていたあの時間は まさにさとう。の“楽屋”そのものでした。 きっとこの曲に触れたあなたにも、 楽屋にいた時、出囃子を待っている時があったと思います。 今もなお、楽屋から出られずもがいているのかもしれません。 そんなあなたの背中をステージまで押してあげれるような強い曲ではないけれど、 どうか、あなたのそばに寄り添わせてください。 この曲は、あなたを決して1人にはしません。   『産声みたいで、』を聞いたあなたのこれからの日々に、 さとう。の歌が、感情たちの産声が、 少しでもあなたのそばにいれますように。   <さとう。> ◆紹介曲「 楽屋 」 作詞:さとう。 作曲:さとう。 DL & Streaming: https://lnk.to/darari_ubugoe  ◆1st ALBUM『産声みたいで、』 2024年8月21日発売 https://sato-darari.jp/news/41 <収録曲> 1.食卓 2.あの夜 3.3% 4.始発前 5.ピアス 6.振り返る街 7.細胞 8.泣いているのは 9.ステージ 10.マイク前 11.楽屋   Bonus Track [CD Only] 12.見かけなくなった猫 ◆LIVE TOUR『線路沿い1Kを飛び出して』 11/9(土) 【静岡】浜松 窓枠Cafe AOZORA   11/23(土)【大阪】心斎橋 真心場 - MAHOROBA -  11/24(日)【愛知】名古屋sunset BLUE        12/6(金) 【神奈川】SUPERNOVA KAWASAKI      チケット発売中 https://sato-darari.jp/news/43   ◆さとう。OFFICIAL SITE https://sato-darari.jp/

    2024/08/21

  • 小林私
    『中点を臨む』について
    『中点を臨む』について

    小林私

    『中点を臨む』について

     2024年8月16日に“小林私”が4th ALBUM『中点を臨む』をリリースしました。今作には、TVアニメ『ラグナクリムゾン』EDテーマ「鱗角」「空に標結う」、ライブでは既に披露されている人気曲「加速」「スパゲティ」「落日」「秋晴れ」「冷たい酸素」、気鋭のマルチクリエイター Mega Shinnosukeが完全プロデュースした新曲「私小林(produced by Mega Shinnosuke)」など、小林私が様々なアプローチで制作に挑んだ8曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“小林私”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 秋晴れ 」「 落日 」「 冷たい酸素 」「 スパゲティ 」「 加速 」にまつわるお話です。自身が気に入っているフレーズ。さらに、フレーズ誕生のきっかけとなった想いや体験、作品などなど。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 前回から日が空いて、どんなことを書いていたのかと見返したら長すぎてびっくりした。600字以上を目処で!と言われているのに4000字超を送り付けていた。もうちょっと手際よくまとめられないもんかね。   以前までは一曲ずつ、そしてまとめのような三部構成で書いていたわけだが、今回は一記事ということで『中点を臨む』の中から、かいつまんで書くのがいいだろう。気になった曲の箇所だけかいつまんで読んでくれればいい。   ただし「空に標結う」「私小林」「鱗角」に関しては何度も色んなところで喋らされているので割愛。他の曲に関しても本当はインタビューで言っとけばいいものを嘘ばかりついていたので、自ら取り上げざるをえない。   そんなに嫌ならはじめから黙せという話なのだが、別に話したくないわけではなく、例えばインタビューではなんで初対面の人間にパーソナルなことを喋らねばならんのだ、といつまで経っても思ってしまうし、あるいはこのような記事を書く機会に際しても。   とはいえ、もの作りをする外で創作論を語るという浅ましい行為を誰しもやめられないのは快感が伴うからであろう。俺ってこんなこと考えてんスよ(笑) マ、大したことじゃないスけど(笑) かっけ~!ハイセンス~!大したことある~!あれ? 俺何かやっちゃいました?(笑)   と、ここまで分かってますよ、という自意識を含めてワンセンテンス。クラピカもそう言ってた。     「 秋晴れ 」について   曲順通りにいくのがいいだろう。そう思いきや、今作のなかで一番歌詞が気に入っているのがこの曲な気がしている。 どこかで語っているような記憶があるが、俺は断言する歌詞に憧れがある。いかんせん小心者ゆえに、歌詞にしろ原稿にしろ、迂遠な言い回しでくどくどと書いてしまいがちなのだが、秋晴れにはこうしろああしろと断言する箇所がなんと二つもある。   「空に標結う」の<どうか安全な息をしていて>や「鱗角」の<壊さなきゃ>では顕著だが、これらはあくまで『ラグナクリムゾン』という原作に寄りかかれるからこそ出てくる歌詞であって、自らを重心とする曲でここまで断定して書くことは非常に稀だったのである。   一つ目が、 <ほら遠退いてく理解という名の街に向けてもっと平易な言葉で語って>   前半はわりと手癖っぽい。 「スパゲティ」では<期待外れの街><アルミのシンクから発つ船>、「並列」にも<不快や具体のない着心地の服ばっかり売られてるブティック><一歩で分かる国>とか、やかましめに修飾をつけてからの一般名詞。あまり探してないがもっとある気がする、多分俺の中で流行っているんだろう。   断定は後半。 <もっと平易な言葉で語って> 痺れるぜ、<平易>という単語が大して平易ではないという自己矛盾。 あまつさえ<もっと語って>。 「秋晴れ」はサビが思い付かず、じゃあ無くていいやと考え直した結果、曲も歌詞も短くて少ない。つまりは必要最低限のことしか書いてない。お前が、今、もっと語れという話なのだ。   二つ目は、 <外は寒いが誰も入れるな>   これもかなりの断定。とはいえこの後に<それが正しいとは思えないでいるだけの日々を健やかに>とまた自戒に回収しようとするビビリが続くので、全体で見たら弱くはなっている。正しく断言しているのはやはり一つ目だろう。     「 落日 」について   タイアップの曲が続いていた時期だからか、やたら「暗い」という評価を頂いた。元々こんなもんやろがい。 気に入ってる歌詞でいうと<どうせ大してぱっとしないお宝>がメロディとしてもリズムとしても間抜けでいいなと思う。 <宝>という言葉は数年前から入れたいなと思っていたのでそれもある。ミュージシャンなるものをやっていると、どうも周囲が俺達のことを金銀財宝が入った宝箱だと信じていてそれを開けるのに躍起になっている、と感じることがままある。自分自身ではどう開けたって「中身はクソが詰まってる」と思うわけだが。   <あみだで決めたみたいな人生に意味があると信じている> もちろん元ネタは『ジャンケットバンク』。分かりやすすぎたのか聞かれなかったので一応明言しておく。   <とてつもない隕石が降って溜め込んだ本を燃やしても この身体さえ俺は自由に出来たなら> ここは『遺書/中原くん』の「僕が首を吊ろうとしたその瞬間に巨大な隕石がぶつかってきてそのまま地球はあっけなく滅亡してしまったらしい」のことを考えながら書いた。   あとは割とそのまんまのことをそのまんま書いている。     「 冷たい酸素 」について   頭からつま先まで捻りなし。締め切りに追われすぎてこういう歌詞になった。 もっとあるだろと思いつつ、 <要すれば日記には日付だけ、髪は脂ぎったオードトワレ> 勢いで書いた分、こういうのはいいね。河原温の『Today』シリーズと『秘密のトワレ』のことを考えていたんだろう。     「 スパゲティ 」について   <ラミネートされた花を言葉の間隙に仕舞って>という歌詞が出てきた勢いだけで書いた曲。間隙(かんげき)って一回は使ってみたかったから嬉しかった。   <吐き出した生煮えのスパゲティ 口に残る小麦味> この箇所、まだ誰にも何も言われていないのだが、パスタの茹で加減の確認でちょっと齧ってみたら芯残りまくりで不味すぎて吐き出すってあるあるじゃないのかな。全員が全員茹で時間計る派じゃないだろ。   最後に拍子を変えてみたのは『逢引/折坂悠太』の終わりがそんな感じで格好良かったから。マジでそんだけ。俺は歌詞をつけないと出来ないから結果的にだいぶ違うけど。   あとまた川の話してる。川、体、水、善、魚のどれかのことばっかり、キモい九字かい。 <魚の魂は>と書いて、俺は川魚のことしか頭になかったが、海育ちの人が聞けばまた情景がずいぶん変わるのかもしれないと今思った。俺が歌詞で魚といったらアユ、ヤマメ、イワナ、ニジマスのことだ。川育ちなのに未だに違いがあんまり分かってない、苦い内臓が食えればそれでいいから。     「 加速 」について   もう何度も話している気がするが、新幹線って早!って思って頭の二行の歌詞を書いて、そんだけの曲。 <雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生>   生成AIのことやファスト消費のことを全く考えていないわけではないが、くどくど説明を足して映える曲ではないかな、特に。 強いて言えばBPMを早くする方法以外で速度を描きたかったことくらい。     と、駆け足で色々書いてみたが、まあ好きに聞いてくれればと思います。 先行配信だのMVだの事前告知だの何時に出すだの曜日がどうのと、人間の心理を懐柔するテクニックに溢れた世に生まれてしまっていますが、 聞きたくなったのが20年後ならそのときに聞いてください。 それではまた、インターネットで。   <小林私> ◆紹介曲 「 秋晴れ 」 「 落日 」 「 冷たい酸素 」 「 スパゲティ 」 「 加速 」 全作詞作曲:小林私 ◆4th ALBUM『中点を臨む』 2024年8月16日発売 https://kobawatashi.lnk.to/Chuten <収録曲> 1.空に標結う 2.私小林(produced by Mega Shinnosuke) 3.秋晴れ 4.落日 5.冷たい酸素 6.スパゲティ 7.加速 8.鱗角

    2024/08/20

  • ざきのすけ。
    このグレーを、白か黒かで分けるならあなたはどちらに分類しますか?
    このグレーを、白か黒かで分けるならあなたはどちらに分類しますか?

    ざきのすけ。

    このグレーを、白か黒かで分けるならあなたはどちらに分類しますか?

     2024年7月9日に“ざきのすけ。”が新曲「down under」をリリースしました。同曲は、ドラマ『夫の家庭を壊すまで』主題歌。伝統的なR&Bの進化形として、自己探求、内面的な葛藤、孤独、愛、失恋など、深い感情や個人的な経験を描いた楽曲。音楽プロデューサーRyosuke“Dr.R” Sakaiによるビートメイクで、立体的な音の風景を創り出し、葛藤する男女の狂気的な愛が表現されております。    さて、今日のうたでは“ざきのすけ。”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 down under 」にまつわるお話です。自身が楽曲を作る際、大事にしてきたのものは、グラデーション。その理由とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 今作「down under」は、真反対の感情の間にあるグラデーションにもがき苦しむ女性を主人公として書き上げた。   今作に限らず、僕は、楽曲のコンセプトとして、対極にある存在のその間にあるグラデーションの部分に固執している。 愛と憎しみ、生と死、喜びと悲しみ、朝と夜、ポジティブとネガティブなどなど。   これはグラデーションの一部を取り上げたときの曖昧さが自分にとっても、誰かにとっても救いになると思っているから。   もしも、「そのグラデーションの中にある一つの点を、その延長線上にあるどちらかの対極に分類してください。」と言われても、僕は答えを出したくない。 この灰色を、黒か白かの二択で分類してください。 みたいなこと。 凄く馬鹿らしくて、どうでもいい質問だと思う。   それでも、自分を含めたほとんどの人が、かなり無意識に近い状態で常日頃から、そういう自問をしながら、いろんな物事の分類を繰り返してしまっていると思っている。曖昧な状態にあることが悪いことだと思い込んでいる気がする。 その答えに仮初の安堵をしながら、ときに、必要のない苦痛を感じながら。   ありのままを受け入れられたら、ありのままを愛せたら、それ以上素敵なことはないのにと思う。 それはすごい難しいことだけど。 だからこそ、歌を歌うときくらい、歌を聴くときくらいは、それが出来るように、グラデーションのその曖昧さをコンセプトにし続けたい。   僕の楽曲たちの持つグレーや、「down under」の愛と憎しみ、それによって思い出された、あなたのグレーな感情も、   「白か黒かで分けるなら、どちらに分類しますか?」   という問いを封じて、あなたなりの名前をつけてくれたら嬉しいなと思う。 あなたなりに愛してくれたら良いなと思う。   <ざきのすけ。> ◆紹介曲「 down under 」 作詞:Yusee・Yui Mugino・Ryosuke “Dr.R” Sakai 作曲:Ryosuke “Dr.R” Sakai・Yusee・Daisuke Nakamura 

    2024/08/19

  • SARD UNDERGROUND
    夢みる女の子の瞳は、キラキラしていて宝石みたい。
    夢みる女の子の瞳は、キラキラしていて宝石みたい。

    SARD UNDERGROUND

    夢みる女の子の瞳は、キラキラしていて宝石みたい。

     2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第12弾、最終回です。デビュー5周年を迎え、そして2nd Original Album『涙色で』をリリースするにあたり、“夢”に対する今の想いを綴っていただきました。 私たちは来月でデビューから五周年を迎えます。こんな記念の年にリリースさせていただく、2nd Original Album『涙色で』は、“自分を見つめ直す”というテーマを掲げて、制作しました。   ・ ・ ・   「夢みる女の子の瞳は、キラキラしていて宝石みたい。」   ・ ・ ・   子供の頃、大人は心が広くて穏やかなものだと思っていた。 いざ大人になってみると、“広い”は良い意味だけでなく、それほど考えることも、ダメージを受ける範囲も、広くなってしまうということを知った。 誰かが何気なく放った、ちょっとした一言にひどく傷ついたり、不甲斐ない自分に打ちのめされて、普段なら容易く克服できるダメージを、いつまでも引き摺ってしまったり。 寂しい日々に寝転がって、子供の頃はあっという間だった夜の長さを、何度も痛感したり。   子供の頃描いていた“夢”のイメージは、キラキラしてふわふわ宙に浮いているものを掴みにいくような感覚だった。 今は、“夢”のイメージをはっきり描けない。ただ、人生丸々歩み続けなければ、とても届かないほど、遠いものなのだと、感じている。   あーーー!やっぱり!大人になって、難しく考えてしまうことが多くなった。   でも考えることから逃げたくない。 全てが前向きじゃなくていい。悩む時は、とことん悩んでいいと思うんです。 結果、そんな時間も、自分次第で輝く未来に繋げられるから。   私は、どんな自分で、どこへ向かえば、夢にたどり着けるのか、まだ探している途中です。 ただ、音楽でしか表現できない伝えたい想いが沢山あります。 そんな想いが溢れてしまわないように、少しずつでも皆さんへ届けていきたい。そのためには、愛を忘れない。努力を惜しまない。 そうやって自分らしく進んでゆけば、いつか輝く自分に出逢える気がするのです。   皆さんの応援があって、今の私がいます。 感謝しても仕切れない…だから、応援してくださっている皆さん、それぞれの人生に、愛と幸せをたくさん届けられるよう、これからも、皆さんと自分自身を見つめながら、あたたかく、力強く、音楽を届けていきます。   2nd Original Album『涙色で』 “今”の全てが詰まっています。ぜひ、聴いてください。   12ヶ月連続エッセイ、お付き合いいただきありがとうございました。   またどこかで逢えますよね…!   <SARD UNDERGROUND・神野友亜> ◆2nd Original Album『涙色で』 ◆7th Sg『夢で逢いましょう』 2024年8月21日 同時リリース!   ◆2nd Original Album『涙色で』 <収録曲> ※PREMIUM EDITION・通常盤 共通   1. 私と恋をしてください 2. 涙色で 3. その結婚、正気ですか?  ※TOKYO MX「その結婚、正気ですか?」オープニング主題歌 4. 夢で逢いましょう  ※「名探偵コナン」エンディングテーマ 5. 星の光 6. フタリシズカ 7. 琵琶湖大橋 8. 役者犬のうた 9. 雨は虹になる 10. 卒業式  ※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」エンディングテーマ 11. sanae     【LIVE Blu-ray】PREMIUM EDITIONのみ SARD UNDERGROUND LIVE TOUR 2023 [hold me, my friend] at Zepp Osaka Bayside   ーーーーーーーーー   ◆名探偵コナン新エンディングテーマ 7th Sg「夢で逢いましょう」   <名探偵コナン盤収録曲> 1. 夢で逢いましょう 2. 少女の頃に戻ったみたいに [tribute 2024]  3. 夢で逢いましょう off vocal 4. 少女の頃に戻ったみたいに [tribute 2024] off vocal   ーーーーーーーーー   <通常盤収録曲>   1. 夢で逢いましょう 2. 突然 [tribute 2024] 3. 愛は暗闇の中で [tribute 2024] 4. 夢で逢いましょう off vocal 5. 突然 [tribute 2024] off vocal 6. 愛は暗闇の中で [tribute 2024] off vocal   ーーーーーーーーー   ◆SARD UNDERGROUND LIVE TOUR 2024 [tear drops]   9月7日(土) 福岡・福岡トヨタホール スカラエスパシオ 9月14日(土) 宮城・仙台PIT 9月16日(月祝) 東京・Zepp DiverCity 9月20日(金) 愛知・ダイアモンドホール 9月22日(日祝) 大阪・Zepp Namba   FAN CLUB EVENT 2024   12月23日(月) 東京・ヒューリックホール東京 12月28日(土) 兵庫・神戸朝日ホール  

    2024/08/16

  • 阿部真央
    みなさんは、何に対して「美しい」と感じますか?
    みなさんは、何に対して「美しい」と感じますか?

    阿部真央

    みなさんは、何に対して「美しい」と感じますか?

     2024年8月7日に“阿部真央”がニューアルバム『NOW』をリリースしました。前作『Not Unusual』から約1年半ぶりとなる通算11枚目のオリジナルアルバムには全10曲が収録。タイトル通り阿部真央の“今”が詰まった、デビュー15周年の節目にふさわしい作品となっております。    今日のうたではそんな“阿部真央”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 Everyday 」にまつわるお話です。自身が「美しい」と感じるもの。そして一生消えないある「願い」とは…。みなさんは、何に対して「美しい」と感じますか? みなさんは、何に対して「美しい」と感じますか? 私はこの質問がとても好きです。   なぜならこの答えは本当に千差万別で、自分と他者をより深く知る良いヒントになると私は思うからです。   ちなみに私自身は「ピュアなもの・無垢なもの」が大層好きで美しいと感じる節がありまして、 主に動物や子どもたちの愛情によくよくそういった感想を抱きます。     そして彼らの美しさを感じれば感じるほど、 我々が1人の人としてそのような「ピュアな状態」でこの世を生きることの難しさを痛感します。     割を食う、と言ってしまうと少し乱暴かもしれませんが、 善意だけでこの世界にぶつかっていくと傷ついてしまうことが多い気がしています。     時に賢く在る。時に強かに在る。 それは自分や自分の大切な人・ものを守るために 私たちに必要なスキルだと思うようになりました。     とはいえ自分に関していえばどう足掻いたって不器用な人間で、 頭で分かっちゃいても物事の中のピュアさや善みたいなものを信じたくなってしまう。 そして躓いて、悔しくて悲しくて泣いてしまう。 その繰り返しです。笑     でもそんな私を優しく見守り支えてくれる人たちも大勢いる。 そして私見ですが、そんな人たちもまたどこか不器用で真っ直ぐで、穢れることができない部分を持っている気がしています。     私は、願わくばこの世界が、 そんな不器用で美しい人たちが救われる世界だったらいいなと心から思います。 現実離れしたお願いかもしれないけれど、きっとこの願いは一生消えないし、そんな私の思いを託した曲たちを聴いた誰かが後世に語り継いでくれるかもしれない。 なーんてことを期待しながら、 私は今日も不器用に(それしか出来ないので)、自分なりに美しいと思う生き方を選び続けております。     そんな気持ちをギュギュっと凝縮したのが「 Everyday 」という曲です。 私の願い、少しでも歌詞を通して世界に届きますように。       ではみなさんまたすぐに。     <阿部真央> ◆紹介曲「 Everyday 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央  ◆ニューアルバム『NOW』 2024年8月7日発売 CDご購入はこちらから: https://abemao.lnk.to/NOW_CD LISTEN&DL: https://abemao.lnk.to/NOW   <収録曲> M1. Hands and Dance M2. Somebody Else Now M3. Keep Your Fire Burning M4. Everyday M5. Maybe M6. Go Away From You M7. 進むために M8. I‘ve Got the Power  M9. またどこかで会えたら M10. Somebody Else Now -Acoustic ver.-    

    2024/08/15

  • 汐れいら
    糸となり
    糸となり

    汐れいら

    糸となり

     2024年8月14日に“汐れいら”が1st EP『No one』をリリースしました。今作には、メジャーデビュー曲となった“不器用さを隠して相手を想う誰かの曲”「Darling you」、“幸せを欲張って求めてしまう僕らの曲”「味噌汁とバター」、新たに制作された新曲4曲、さらにCD限定の2つの弾き語り音源が収録。初回生産限定盤には昨年末に行われた1st One Man Live「だぶだぶでうぶうぶ」が全編収録されたBlu-rayが付属!    今日のうたではそんな“汐れいら”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 糸しいひと 」にまつわるお話です。わたしたちが生まれながらに持っている”いと”とは…。 「いと」 わたしたちが生まれながらに持っているもの。愛。糸。   「愛」(イト) それが、母や父や周りの人の目から発されたときに、なにも知らないはずの子が微笑むだろう。それは既に、「愛しい」を生まれたときには持っていて、周りからの「愛しい」を真っ直ぐから受け取れたからだと思う。   赤ん坊は手持ち無沙汰に見えるかもしれないけれど、むしろあのときにたくさん持っていた気がする。 大きくなると、持っていたものが前よりも眼に見えるようになって、言葉にできるようになって、大切さより「持ちきれない」や「重い」という不安から手放してしまうことだってある。 でも元々あったものを失くした途端、寂しくなってしまう。 愛情不足なんて症状もそのせいだ。   「糸」(イト) 運命の赤い糸、とも。 私たちはそれでなにかを作っていて、そうしてできたものを贈りたいな、なんて思うときに「愛しい」を思い出す。   【お題は、愛しいひとへの贈り物です】   文字がかかれたホワイトボードに 言われなくてもやりますとも、と思う。 使っている糸はおんなじでも、度々ちがう作りかたを学ぶし、なにより相手に喜んでもらえそうなのがいい。 この人にはなにをあげられるか、考えている。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーー   わたしたちが持っている赤い糸はどこかに繋がってるのではなく、自分でだれかに手渡しするような、運命を装った意図的なものかもしれない。そしてそのだれかの「人となり」は、そのひとが持ってる糸の使い方でわかるような気がする。   そう思うと、「相手がどういう人か」よりもっと奥にある、「相手がもっている愛」に興味があるのかもしれない。   今までも、これからも、わたしは自分の中の「イト」について手繰っていくんだろうと思う。 手芸の授業は大の苦手で、できるの遅かったな。 〈汐れいら〉 ◆紹介曲「 糸しいひと 」 作詞:汐れいら 作曲:汐れいら ◆1st EP『No one』 2024年8月14日発売 <収録曲> M1 糸しいひと M2 味噌汁とバター M3 うぶ M4 踊り場のサーカスナイト M5 グレーハートハッカー M6 Darling you M7 備忘ロック M8 笑ってベイビー   ーBONUS TRACK CD onlyー Darling you(弾き語り) 味噌汁とバター(弾き語り)

    2024/08/14

  • シンガーズハイ
    はみ出し者の賛歌でありたい。
    はみ出し者の賛歌でありたい。

    シンガーズハイ

    はみ出し者の賛歌でありたい。

     2024年7月31日に“シンガーズハイ”が3rd mini Album『Serotonin』をリリース。初のZeppワンマンを完売させ、大型ロックフェスにも多数出演、今のロックシーンを猛進する彼らの新たなフェーズを感じさせる第2章の始まりの1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。自身の歌詞に改めて向き合ってみたとき、いちばん大切にしていることとは。そして、集団に属することが苦手な自分だからこその願いは…。 以前にも同じことを書いたかもしれませんが、 自分の歌詞に対して改めて向き合ってみると、やっぱり一番重要なのは“誰に対して届けるのか”ということである気がします。   僕は普遍的な愛を歌うことが好きでした。家族、友達、恋人、それぞれに対して具体的に抱くものは違えど、誰に対しても感じる見えない奥の隙間の方にあるような気持ち。無理矢理に名前を付けるなら隣人愛とでも言うのでしょうか? そういったものを自分なりに言葉に起こしてみることが好きだったように思います。   しかしそういった歌が誰に届いてほしいのか? と考えてみると、これがまた話が変わってきてしまうのが不思議なことで…。僕の歌っているものは普遍的な愛であると同時に、はみ出し者の賛歌でありたいと願っている気がしています。   これは僕の被害妄想的バイアスが強くかかっている前提なのですが、自分はこの歳まで一つとして集団というものに属することができなかったように思えます。クラスメイトの声の大きい女子、部活での頼れる部長、憧れたアーティスト、それぞれが唱える「私たち」の中にきっと自分は含まれていないんだろう。そう考えることが僕にとっては日常でした。   唯一アイデンティティを見出せる気がした、音楽を主軸に生きている人間が集まるライブハウスの中でさえそれは変わりませんでした。同じ音楽を愛し、ロマンを抱き続ける人間ですら自分の気持ちが解けることは滅多になかった。悲しいことかもしれないけど、それをずっと抱えたままでも続けようと思えるのが僕には音楽しかありませんでした。   常に唱え続けていることではありますが、音楽の楽しみ方は自由であってほしいです。僕の口から出る言葉も、それぞれ思い思いの受け取り方、感じ方をしてくれれば良いなとは思っています。それでも願うとすれば、僕のような人間に一人でも届いてほしいと、これからも歌を残していきたいなと思っています。   <シンガーズハイ・内山ショート>   ◆3rd mini Album『Serotonin』 2024年7月31日発売   <収録曲> 01. STRAIGHT FLUSH 02. 紫 03. ニタリ 04. 純 05. SENTI 06. エイトビート

    2024/08/13

  • moon drop
    手紙は言葉よりも言葉なのかもしれない。
    手紙は言葉よりも言葉なのかもしれない。

    moon drop

    手紙は言葉よりも言葉なのかもしれない。

     2024年7月5日に“moon drop”が新曲「風のお便り」をリリースしました。同曲はドラマ『焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~』エンディング主題歌。自身初のドラマタイアップとして書き下ろした楽曲は、“遠く離れた場所にいたとしても、大切な貴方を想う気持ちは風に乗ってお互いの元へ届く。”劇中の2人の歯痒さやもどかしさにそっと寄り添う。全世代共感のラブソングとなっております。    さて、今日のうたではそんな“moon drop”の浜口飛雄也による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾は、新曲「 風のお便り 」にまつわるお話です。ひとが書く文字から感じる、不思議な力。みなさんもぜひ大切なひとに、今の自分の温度で、言葉を綴って届けてみてください…! いつからだろう、こんなにも簡単に言葉が届くようになったのは いつからだろう、こんなスピードで文字を打つようになったのは 僕たちはいつからこの暖かくて素敵な当たり前に慣れてしまったのだろう     遠い街、違う日々の中で僕たちは今生きている 近くに居た頃は何も感じなかったはずの赤くまん丸な夕焼けも、見つければいつでも貴方に教えたくなる 駅前のパン屋さんが改装を始めていたこと、育てていた植物の新しい芽が出たこと、枯れてしまった葉があること、目玉焼きが上手に焼けたこと、 そんな些細なことをすぐに教えたくなる       夏の暑さにうなだれているとポストに一通の手紙が 少し貴方の香りのする便箋を優しい目で、丁寧な呼吸で、やわらかな指でめくっては読み進めていく   人が書く文字には不思議な力があると思う その人の想いが文字になってその時の温度で真っ直ぐ届く もしかすると、手紙は言葉よりも言葉なのかもしれない     読み終えて一息つく 徐にペンを持って机に座る 今度はこっちから想いを飛ばす こうやって文字を書いていると、その時の言葉に今自分がどれだけの想いを込めたのかが分かる 句読点一つとってもそうだ 想いを書いて「、」を書く また想いを書いて「。」を書く 自分は今、この点や丸にこれだけの気持ちを込めたんだということに気が付く そういう、人にしか生み出せないものがきっとあって、人はそれを自分でも知らないところで感じている   そういう素敵なものが風に乗って、様々な街を駆け巡って、どの街から入れてもちゃんと貴方の元まで届く魔法のような手紙になる いつまで経っても書く字は上手くならないけれど このバランスの悪い文字をみて、貴方が笑えますように       いつでも電波に乗せて送信出来る時代だからこそ、見失ってしまう大切もある だからこそ今一度、自分の大切な人に今の温度のまま言葉を届けてあげて下さい   <moon drop・浜口飛雄也> ◆紹介曲「 風のお便り 」 作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也・坂知哉 

    2024/08/09

  • 阿部真央
    この曲を書いた時、私は恋をしていました。
    この曲を書いた時、私は恋をしていました。

    阿部真央

    この曲を書いた時、私は恋をしていました。

     2024年8月7日に“阿部真央”がニューアルバム『NOW』をリリースしました。前作『Not Unusual』から約1年半ぶりとなる通算11枚目のオリジナルアルバムには全10曲が収録。タイトル通り阿部真央の“今”が詰まった、デビュー15周年の節目にふさわしい作品となっております。    今日のうたではそんな“阿部真央”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 Somebody Else Now 」にまつわるお話。好きだから、相手を深く知りたかったし、味方でいたかった。けれど、まるで別人に感じるほど、相手の言うことがわからなくなってしまったその理由は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 この曲を書いた時、 私は恋をしていました。   正確には、その恋からやっと抜け出すことができるようになっていました。   少し変わった物言いをするその人を思い慕い、 その言葉の意味を理解し、予測し、時には先導して、相手を深く知ろうとしていました。 いつだって彼の味方で居たかったからです。   でもある時、彼の言う言葉の意味や意図が全く分からなくなりました。 どうしてそんなことを言うの? と責めるまでもなく、 本当に話が通じないと思う瞬間が増えたのです。 私は、それがとても悲しかった。 彼を深く理解して知りたいのに、それが出来ない自分がとても悲しかったです。 そして、もう自分が彼と同じ目線に立てなくなっていることに気がつきました。   たくさん待った。 たくさん言葉を飲み込んだ。 もう、たくさん私は頑張った。でもここまでだ。そう思いました。   もちろん私が勝手にしたことです。 でも、そうやって自分から無理をしてでも近づかないと側に居られない人だった。 私たちは、そもそもの関わり方を少し履き違えたのだなと思いました。   出会った時とはまるで違う人に見えるほど 相手の言うことが分からない。 変わったのはお互いかもしれないし、私かもしれないし、 そもそも何かが変わったわけじゃなくて、 初めから噛み合わないことに今気がついただけなのかもしれない。 それでも私には、目の前にいるその人が まるで別人になったのだなと感じられました。 そんな気持ちを込めた歌詞です。   歌詞を生々しく解説するのは御法度かもしれませんが、 Uta-Netさんですからね。 バンバン喋っちゃいましたね。 (自他に関わらず歌詞検索で普段からとてもお世話になってますからね。)   他ではあんまりしていないお話でした。 ではみなさんまたすぐに。   <阿部真央> ◆紹介曲「 Somebody Else Now 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央  ◆ニューアルバム『NOW』 2024年8月7日発売 CDご購入はこちらから: https://abemao.lnk.to/NOW_CD LISTEN&DL: https://abemao.lnk.to/NOW <収録曲> M1. Hands and Dance M2. Somebody Else Now M3. Keep Your Fire Burning M4. Everyday M5. Maybe M6. Go Away From You M7. 進むために M8. I‘ve Got the Power  M9. またどこかで会えたら M10. Somebody Else Now -Acoustic ver.-    

    2024/08/08

  • なきごと
    Re:Re:Re:「骨に隠された秘密」について
    Re:Re:Re:「骨に隠された秘密」について

    なきごと

    Re:Re:Re:「骨に隠された秘密」について

     2024年7月31日に“なきごと”が2ndフルアルバム『ふたりでいたい。』をリリース! 今作には、新曲4曲に、昨年10月にリリースされた「君と暮らしの真ん中で」、今年2月に発表された「素直になれたら」のシングル2作品から6曲を加えた全10曲が収録。新作を携え、8月から11月にかけて自身最大規模の公演数となる全国ツアーも開催されます!    さて、今日のうたではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。誰にも言わずそっと隠しておくことで楽になれることもある。けれど、ひとりで抱えないことで楽になれることもある。秘密、本音、泣き言を抱えながら生きているあなたへ。今作と併せて、このエッセイを受け取ってください。 おはようございます。 あ、こんにちは。 …こんばんは。   なきごとVo,gt水上えみりです。   今回2nd full Albumのリリースに伴い 3週連続でエッセイを更新させていただきます。 ありがとうございます。 (拍手)~~~~< (拍!・拍!拍!手!)   ついに最終回。 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます! ライナーノーツとは別の、歌詞エッセイをお届けしておりますが 楽しんでいただけておりますでしょうか? 最終週もよろしくお願いいたします。     今週は、“Re:Re:Re:「骨に隠された秘密」について”です。   これを読んでくださっているあなたは 墓まで持っていこうと決めている秘密はありますか?   誰しも1つは(人生を終えるまでの間には) そういう秘密ができるものかと思います。   歳を重ねていくごとに 色んな人と関わって 色んな人間を知っていくうちに 伝える言葉を選んだり 言わない方がいいことを察したり 他人って信用できないなって思ったり。     そうなっていくと じゃあこの感情は誰にも言わないで 最期まで隠しておこう。   そう思ったりします。   言葉ってものは非常に厄介で 人を包んでくれて守ってくれることもあれば 急に凶器になったりもするもんで。   ならばもういっそのこと はなから言葉を発さない方がいいんじゃないか なんてことも考えたりしてしまいます。   本音を言い合うことが必要なこともあれば 本音を言い合うことで壊れていくこともありますし。   知っている方が幸せなことも 知らない方が幸せだったこともありますし。   自分のこういうところが嫌い。 なら、隠したっていいと思いますし 自分のこういうところがお気に入り。 は、たくさん見せた方がいいと思いますし。 それも勿体無いと思うなら、見せなくてもいいし。   本当の意味で、 自分を大切にしてくれる人は 家族でも、先生でも、先輩でも 恋人でも、パートナーでも 友達でもない。   自分自身なんですよね。   “こう考えられると気が楽になる” の気休めをかき集めて 抱きしめながら 社会と付き合っていく。   誰にも言えない秘密 誰にも言えない本音 誰にも言えない泣き言は 骨にでも隠して いつかこの身が焼けきるまでは 自分が守ってあげよう。 などと思うのです。   骨~? なんか新譜にもそんなような歌詞があったな…   …コホン 私はこう言う性分だからこそ 泣き言を言えないことの苦しみを 身に染みて感じていたり それを信頼している人と話すことで 新しい知見を得られたり ひとりで抱えなくていいことが どんなに楽かを知っていたり。   自己と他者。 自分とそれ以外。   良い意味でも悪い意味でも それでしかないんだと言うことを 身に留めておくと 周りを大切にできるし 自分も大切にできると思っています。   今のところはね。     …脱線した。   とこんな感じで 日々、鬱々と物思いに耽っています。 こんな私めが書き連ねております 10曲の歌詞。 綺麗事なしの捻くれた素直な歌詞を あなたが受け取ってくださったら嬉しいです。   3週連続更新のエッセイにお付き合いいただき ありがとうございました!   <なきごと・水上えみり>   ◆2ndフルアルバム『ふたりでいたい。』 2024年7月31日発売

    2024/08/07

  • シンガーズハイ
    ウーロンハイに手を伸ばす彼は悔しいが正直カッコよかった。
    ウーロンハイに手を伸ばす彼は悔しいが正直カッコよかった。

    シンガーズハイ

    ウーロンハイに手を伸ばす彼は悔しいが正直カッコよかった。

     2024年7月31日に“シンガーズハイ”が3rd mini Album『Serotonin』をリリース。初のZeppワンマンを完売させ、大型ロックフェスにも多数出演、今のロックシーンを猛進する彼らの新たなフェーズを感じさせる第2章の始まりの1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。自分にない何かを持っているひとへの憧れ。たとえば、どんなひとに憧れ、自身の作る歌に影響を与えているのでしょうか…。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 学生の頃から男女を問わず関係性が近くても遠くても、“自分にない何かを持っている人”に憧れのような感情を抱くことが多かった気がします。   パッと浮かびやすいものだと本をよく読む人が好きですね。もっと言うならそういう人と会話をすること。言葉の使い回し、会話のテンポ感が整っていて落ち着くんです。僕自身は漫画を読む数だけは誰にも負ける気がしないのですが…。   高校時代からの友人と呑んでいる際、少しだけ吃りを持っている僕は会話に集中し出すと決まって言語化の処理が追いつかず会話のラリーを止めてしまいます。そのとき「ゆっくりでいいよ。」とウーロンハイに手を伸ばす彼は悔しいが正直カッコよかった。   今でも日々生きていて色んな人に憧れてしまいます。写真に写るのが好きな人、他人に好かれる面白い人、難しいことを考え過ぎずアホになれる人、そしてただ優しい人。そういった憧れの一つ一つが今の僕を作ってきたんだと思うし、自分の作る歌にも強く影響されている気がします。   憧れと言えば聞こえは良いですが実際はコンプレックスの塊なわけであって、それらと向き合った結果順応できたこともあれば、逆に強く反発するようになってしまったことも少なくありません。   今でも信用できる人以外に容姿に言及されることは嫌いなままです。会話に関しては体調に左右されるものの、少なくとも他人と話すことは好きなんだなと気づけました。さて優しい人にはなれたでしょうか…。いくつになっても他人に期待をしてしまう性なので思い通りにいかないことはやっぱり悔しい。僕は酷く極端な人間です。   もっと肩肘張らずにリラックスしていけたらいいですね。遅れてきた人を待つときは貧乏揺すりをしながら煙草を吸うのではなく、フラッと近くの本屋で時間を潰せるくらいのゆとりが欲しいです。   <シンガースハイ・内山ショート> ◆3rd mini Album『Serotonin』 2024年7月31日発売   <収録曲> 01. STRAIGHT FLUSH 02. 紫 03. ニタリ 04. 純 05. SENTI 06. エイトビート

    2024/08/06

  • 琴音
    この曲のきっかけは、2018年7月7日。
    この曲のきっかけは、2018年7月7日。

    琴音

    この曲のきっかけは、2018年7月7日。

    2024年9月18日に“琴音”がニューアルバム『成長記 ~Now&Best(2018-2024)~』をリリースします。活動5年間の集大成となる今作。ドラマ『嗤う淑女』主題歌「Heaven」含む新曲6曲に加え、ドラマ『ナイト・ドクター』オリジナルナンバー「君は生きてますか」他、これまでのタイアップ曲や「明日への手紙」(カバー曲)、デビュー前に作りファンの間で音源化を熱望されていた「成長記」等、全16曲を収録予定。  今日のうたでは、そんな“琴音”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 ここにいること 」にまつわるお話です。今でも忘れずにいる、この曲が誕生した日のことを明かしてくださいました。ぜひ改めて歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 茹だるような暑さに気を取られるこの頃。  特段大したことをせずとも、早々に疲労感が湧いてしまいます。 そのせいか先日、友人と会話中にうつらうつらし、記憶のない時間が生まれてしまいました。 「うんうんそれで?」という声で気が付き、どんな話だったか尋ねたところ、私が何も無い壁を指さしながら「あそこにある青いマグネットが…」と存在しない光景の話をしていたため相槌を打っていたとのこと。 かねてから色々な私の謎発言を収集するのが楽しいらしく、より多くの迷言を引き出すために会話を引き伸ばしていたそう。 しまいには「青いマグネット、登録完了」とロボット風に頷きニヤッと笑う友人。 …なんてことをしてくれたのでしょう。 暑さも友人も、気を抜きすぎると危険なようです。 琴音です。     さて、今回の題材となるのは私にとって思い出深い楽曲「ここにいること」。   こちらはメジャーデビュー作でもあり、リリースされたのはもう5年前のことです。   かなり古い曲ではありますが、ひとつの節目を迎えた今回。   当時はインタビューでも話さずにいたその成り立ちを、ここで改めて書き留めたいと思います。     この曲のきっかけは、2018年7月7日。   音楽活動を始めたばかりの頃からお世話になっていたライブハウスで、とあるイベントに参加する予定でした。   実はこの日開催されるライブを境に、それまで支えだった母や地元のライブハウスを離れ、事務所やレーベルの大人達と活動していくことになっていました。   今までとこれからの転換期、そんな大切な日に何かやりたいと感じました。   そして自分に何ができるか考えた時、今まで誰よりも傍で応援し続けてくれた母へ曲を作ろうと思いました。   ただ、作ると決めたはいいものの、その作戦は思っていた以上に難航しました。   この先そう無いであろう大切な日という感覚は強いプレッシャーになり、頭を抱える瞬間も多くありました。   思い立った時期が割と直近だったこともあり、早く作らねばという焦りと、もっと考えたいという凝り性が自分の中でぶつかっていたのです。   焦れば焦るほど、一方で今よりもっと良くできるのではと思う気持ちも強まり、考え込むほど時間が過ぎて余計に焦るという負のループにはまっていました。   特に作詞は書いては消してを繰り返し、ライブ当日の朝になっても7割ほどしかできていませんでした。   ここまでくると流石に心も折れかけ、いつも通りでいいのかもしれないと半ば諦めていました。   しかしリハーサルで別のセットリストを組んで演奏した時、やはり作っていた曲を歌いたくなってしまいました。   そしてとにかく本番のギリギリまで書いて、出来なければリハーサルの曲をやればいいと思い直し、母の目を盗んで楽屋に閉じこもりました。   家の電話横から持ち出したメモ紙を書いては破ること数時間。   曲は本番まで30分を切った辺りでなんとか出来上がりました。   そう「ここにいること」は、ライブ直前にできた曲なのです。   その後はおさらいもそこそこにステージへ上がり、転換をしながらこっそり最後の曲を変えたいと店長さんに耳打ちました。   そして始まった30分間。   歌い慣れた歌を1曲また1曲と演奏し、あっという間に最後のMCに入りました。   気合いが入りすぎてしまったのか、「こんな大事な日に何もしない私ではないので!」…的なことを言おうとして噛みまくりました。トホホ…。   自分でも何言ってるんだ私は、と思うほどの噛みようでしたが、いそいそとステージ脇の譜面台を持ち出し、テープで繋げたメモ紙を並べて歌いました。   事前のトークは散々でしたが、歌の方は母にも喜んでもらい清々しい気持ちでステージを降りることができました。   誕生日すらなかなか覚えられない私ですが、この日だけは今でも忘れずにいられます。     ちなみに余談ですが、実はライブ後に楽屋で時間を確認したところ、持ち時間をしっかりオーバーしてしまっていました。   私の後にも先輩方の出番があったため詫びにいったのですが、その際「やり切れたならそれが1番!全然OK!」と言われたのを今書いていて思い出しました。   当時はホッとしただけでしたが、今後より色々な場面で先輩になっていくであろう22歳の今。   時間ももちろん大切ですが、ふとした時、熱い言葉を口にできるような、美学を持った先輩になりたいと思うこの頃です。     いかがでしたでしょうか。   今では馴染みのある曲も、久しぶりに背景を色々と思い出してみるとどこか新しい感覚を覚えます。   まだ聴いたことのない方は是非、もう何度も聴いたという方も是非、沢山聴いていただけると嬉しいです。     っはい!! 今回はこの辺で終わります。 ご清覧ありがとうございました。 またお会いしましょう!   <琴音> ◆紹介曲「 ここにいること 」 作詞:琴音 作曲:琴音  ◆ニューアルバム『成長記 ~Now&Best(2018-2024)~』 2024年9月18日発売 <収録曲> 01.Heaven 02.image 03.多面体 04.Wrong 05.夜明け前 06.  狭いソラ 07.  君に 08.ライト 09.Brand New World  10.  君は生きてますか 11.  Hands  12.  白く塗りつぶせ 13.  ここにいること 14.  翼をください 15.  明日への手紙 16.  成長記  

    2024/08/05

  • 玉城千春
    みんなみんな愛の奇跡の塊だよ
    みんなみんな愛の奇跡の塊だよ

    玉城千春

    みんなみんな愛の奇跡の塊だよ

     2024年7月31日に“玉城千春”がソロとして約13年ぶりとなるアルバム『WITH YOU』をリリースしました。今作は、千春自身のこれからの活動の指針となるような、学校での特別授業・児童養護施設の子供たちとの国際交流・地元・沖縄読谷村への恩返しなど、色々な想いをこめたアルバムとなっています。    さて、今日のうたではそんな“玉城千春”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『WITH YOU』ができるまでの心の動きや自身の活動。そして、収録曲に込めた長男の旅立ちへ想いです。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 子どもたちの笑い声、驚いた顔、感動やわくわくしたときの瞳、悔しかったり悲しかったり我慢できなくて溢れ出る涙。そんな瞬間に出会うたびに心が大きく動きます。   子どもたちと過ごす時間の中で、生きているからこそ私たちの命には、必ずタイムリミットがあるんだと意識するようになりました。心の赴くままに生きてみたい、と想いが揺れ動くようになり、夢を叶えてみたい気持ちが大きくなっていきました。思い立ったら動かずにはいられない私は、2019年3月、マレーシアの子どもたちと家族で交流するためにボルネオ島にある児童養護施設CFF(Caring for the Future Foundation )を訪れていました。彼らと出会い、いろんな心の揺れを我が子と一緒に感じました。   その後、沖縄の子どもたちと曲づくりをする機会に恵まれ、その経験を通して沖縄の子どもたちに歌を届けたいと思い始めた頃、世界中でコロナが流行り、沢山のことが制限されてしまいました。   私にできることはないかと考え、地元中学校の放送室から子どもたちへ、歌とメッセージを届けました。それがきっかけになって、沖縄県内の小中学校を回る特別授業が始まりました。そこでは、大の苦手な弾き語りを披露し「間違えたっていい、失敗したっていい。挑戦することを諦めないで」「どんなことがあっても自分を信じて」をコンセプトに、私がどうやって夢を叶えてきたのか、講話と歌で届けています。   今年、長男が大学へ進学することになり沖縄の家から巣立ちます。いよいよ長男と過ごすタイムリミットです。とりあえず区切りの時です。親がずっとそばにいることはできません。離れていても私ができることは 歌うこと。曲を作ること。届けること。そして想うこと。   2024年7月31日に配信リリースしたソロアルバム『WITH YOU』に収録した私の曲が、我が子や聴いてくれる方々へのお守りみたいになったら嬉しいな。ふとした時に自分への愛や誇りを感じてもらえるように。といろんな想い、願いを散りばめました。   そして家族にも制作などで関わってもらったことで、今までとは違う、特別で大切な宝物になりました。   私の出身校に咲いている桜を題材にできた曲。息子の通っていた学校で平和の特別授業をしながら一緒に作った曲。ボーナストラックには、長女が中学校卒業パーティーで歌ったオリジナル曲。次女も他の曲でコーラスで参加したり、夫にはCDジャケットのデザインをとりまとめてもらったり。長男の旅立ちに間に合うように、家族と一緒に仕上げたソロアルバム『WITH YOU』。「いつでもいつまでも応援しているよ!心は一緒だから安心してあなたの人生の夢へ向かっていってらっしゃい。これまでたくさんの楽しいをありがとう。生まれてきてくれてありがとう。あなた達はみーんな大丈夫、ぜーんぶ大丈夫、みんなみんな愛の奇跡の塊だよ」そんな気持ちが詰まっています。   今のところCDは、私が歌う会場限定での発売となっておりまして幻のアルバムです(笑)。Kiroroホームページや玉城千春のInstagramでライブやイベントとの出演情報をチェックしていただきながら、CDも宝探し感覚で手にいれて楽しんでくださいね。   心、魂を込めて作ったアルバムなので、ぜひご自分へのプレゼントや大切な方へのプレゼントにも添えてください。   曲を通して、沖縄から全世界、全宇宙にいる皆さまを全力で応援しています。 あなたの今へいってらっしゃい!   <玉城千春> ◆アルバム『WITH YOU』 2024年7月31日発売   <収録曲> 1. 命の樹  2. Hope Dream Future  3. あの人の声 4. 愛のうた 5. モリモリモリンガ 6. おかえり 7. Dear My Friend (Bonus Track)  

    2024/08/02

  • Amber's
    当たり前のことが当たり前であることが嬉しい
    当たり前のことが当たり前であることが嬉しい

    Amber's

    当たり前のことが当たり前であることが嬉しい

     2024年7月31日に“Amber's”がニューシングル「Unchain×Unchain」をリリース! タイトル曲は7月5日より先行配信がスタートしております。新曲「Unchain×Unchain」は、TVアニメ『黄昏アウトフォーカス』エンディングテーマとして、ボーカルの豊島こうきが書き下ろした1曲。力強いギターが刻むアップテンポなトラックに、激しく伸びやかな歌声がアニメで惹かれ合う二人を表現しております。    さて、今日のうたではそんな“Amber's”の福島拓人による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、ニューシングル収録曲「 25時間 」にまつわるお話です。幸せはすでに持っているはずなのに、“当たり前”のなかでどんどん欲ばりになるわたしたち。しかし、自身がこの歌を奏でるとき、思い出す大事なことは…。 僕らは1番大切なことほど、近すぎて見えなくなりがちだ。 あるとき突然、 当たり前にあったものを失って初めて、 不満だらけの毎日が実は奇跡だったことに気がつく。 そんなことだって “当たり前”で、きっと誰もがわかっている。 だけど、僕らは簡単に忘れてしまう。   元気でいること。 家族がいること。 友達/恋人がいること。 喧嘩ができるほど本音で何かを伝えられること。 ご飯が食べられて、ホッとできる場所があること。 好きなことに夢中になれること。 生きていること。   僕らは幸せをたくさん持っている。 たくさん持っているはずなのに… それが“当たり前”に身を潜めて、日常となると 「もっと~だったら」なんて、むしろそこに不平不満をぶつけたくなることさえある。 人間って本当に欲張り。笑   僕もそんな欲張りな人間の1人だけれど 「25時間」を演奏するときは見えている世界が変わってみえる。 当たり前にそこにあったものや出来事は“意味のあるもの”として 輝きを放つようになる。 当たり前は当たり前ではなく、有難い奇跡の連続だったんだ。 と思い出させてくれる。   幸せになるためには、何かを得る努力をするより、 幸せに気づく感受性を磨いた方がずっと近道なのかもしれない。 1番大切なことは近すぎて見えなくなりがちだけど、 僕らの楽曲「25時間」を聴いたときだけでもぜひ思い出して下さい。 なんでもない日常の中に幸せが隠れていることを。 幸せはあなたの心の中に宿っているということに。   <Amber’s・福島拓人> ◆紹介曲「 25時間 」 作詞:豊島こうき 作曲:Amber's ◆ニューシングル「Unchain×Unchain」 2024年7月31日発売 <収録曲> 1.Unchain×Unchain 2.25時間 3.Unchain×Unchain(Instrumental) 4.25時間(Instrumental)

    2024/08/01

  • なきごと
    Re:Re:「愛してるよ。」ほど嘘くさい件について
    Re:Re:「愛してるよ。」ほど嘘くさい件について

    なきごと

    Re:Re:「愛してるよ。」ほど嘘くさい件について

     2024年7月31日に“なきごと”が2ndフルアルバム『ふたりでいたい。』をリリース! 今作には、新曲4曲に、昨年10月にリリースされた「君と暮らしの真ん中で」、今年2月に発表された「素直になれたら」のシングル2作品から6曲を加えた全10曲が収録。新作を携え、8月から11月にかけて自身最大規模の公演数となる全国ツアーも開催されます!    さて、今日のうたではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、「愛してるよ。」ほど嘘くさい件について。水上えみりがなぜそう感じるのか。大きく分けて二つの側面から、その理由を明かしてくださいました。ぜひ、なきごとの歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! おはようございます。 あ、こんにちは。 …こんばんは。   なきごとVo,gt水上えみりです。   今回、2nd full Albumのリリースに伴い、 3週連続でエッセイを更新させていただきます。 ありがとうございます。 (拍手)~~~~<(拍!・拍!拍!手!)   今週は、“Re:Re:「愛してるよ。」ほど嘘くさい件について”です。   このタイトルを見て、ひどく頷く人もいれば、 ひどく気まずい人もいると思うのですが、 あくまでも水上的主観(重要ポイント) そして、水上の歌詞の中での共通認識として、 切り込んでいきたいと思います。   これについては、いろんな側面がありすぎて、語りきれないので、 大きく二つに分けて話していきたいと思います。   まず、ひとつめ。   大前提として、「愛している」は、 生涯をともにする、生涯をかけて愛すると決めた人やものだけに 贈っていい言葉にしませんか?   ━━━━━え?? ━━━━━理想高すぎ?? ━━━━━言葉ひとつでそこまで考えてて重い??   あぁ!?!?!?!?!?!?!? じゃあらっしゃい!!!!!!!!   すみません、取り乱しました。   特に、特に特に、 好きな人や大切にしたい人への言葉って贈り物と同じだと思っています。 言葉はコミュニケーションのツールでもあるので、 いちいち全部の会話を素敵に飾り付けできる人の方がだいぶ希少だと思います。   でも、気持ちを伝える時、ましてや、好意を伝えるのであれば、 受け取る人のことを考えて言葉を贈りたいですよね。   日本語は種類が豊富で解像度が高い言語ですから、   LOVE______   を、好き。とも、大好き。とも、愛おしい。とも、 愛している。とも、月が綺麗ですね。とも、 訳せるわけでございます。   色々、言葉を使える中で軽々しく「愛してるよ~」なんて言われてしまうと、 私は疑ってしまうわけでございます。   ネットで漫画をよく読むのもあり、 好きな相手から「愛している」と言われて、 わーーーーーー!!!!!!きゃー!!!!!!! みたいなのはすごく分かりますし… テンション上がるのも、まぁ、わかるんですけど…   「愛している」って、まぁ、そうそう使う言葉じゃないし、 ふと、思わず口をついてしまう言葉じゃないと思っています。 んん、大好き、はわかる。けどね。   非日常的な言葉だからこそ、ロマンチックであり、嘘くさいんだなと。 非日常は使い方で真逆になっちゃうもんなんだね。 ここテストに出るかも。すごい大切なことを言いました。メモしといて。   だからこそ、大切な時に、覚悟とともにいう言葉であってほしいんですよ。   これは生涯続けたいことだ!とか、生涯をかけて愛せる“もの”だけに、 愛していると、私は使いたいし、そう、受け取ります。   っへ。ひねくれてるでしょ? よく言われます。インタビュアーさんとかに。   そして、ふたつめ。   「愛してる」と「愛している」。   ただの、い抜き言葉で揚げ足取りのようですが、 水上の歌詞では、実は、このふたつがかなり肝になっていたりします。 (やっと歌詞エッセイっぽくなってきた!)   過去の歌詞にもしっかり反映されているので ぜひ見ていただきたいのですが、 「愛している」が正しい言葉なのだとすると、 「愛してる」ってなんか足りてない感じにみえてしまうんですよね。   なんだかいまいち相手を信じきれていない曲や、 自分の中でもまだ愛をわかっていない段階の歌詞は、 「愛してる」になってたり、 ちゃんと自分を愛してあげられるように、 「愛している」になっていたり、 水上の書いてきた歌詞の愛してそうな歌詞たちを、 今一度見てみてもらえると、面白いかもしれないですね。   このエッセイも、実はこのふたつで言葉を使い分けていたり…   こうやって大切に使いたい、贈りたい言葉だからこそ、 ちゃーんと、覚悟を持って、「愛している」と伝えたいですね。   あなたにとって、“愛している“って、どんな言葉ですか? <なきごと・水上えみり> ◆2ndフルアルバム『ふたりでいたい。』 2024年7月31日発売  

    2024/07/31

  • シンガーズハイ
    何か足りないと思ってしまうこれはなんだろう。
    何か足りないと思ってしまうこれはなんだろう。

    シンガーズハイ

    何か足りないと思ってしまうこれはなんだろう。

     2024年7月31日に“シンガーズハイ”が3rd mini Album『Serotonin』をリリース。初のZeppワンマンを完売させ、大型ロックフェスにも多数出演、今のロックシーンを猛進する彼らの新たなフェーズを感じさせる第2章の始まりの1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『Serotonin』のタイトルの由来。歌詞を書き続けてきたことで明確になってきた、今の自分が言葉にしたいこととは…。 2024年7月31日に『Serotonin』というミニアルバムをリリースいたします。どうしてこんなタイトルになったのかは非常に単純で、僕がどれだけ求めても決して満たされることのない今があって、今作に収録される楽曲たちにはそれに対する執着のようなものが強く現れてると思ったからです。   歌詞を書くという行為を始めてから暫く経ちますが、自分の中で色んなことを試してきた気がします。   ただ自分の中から溢れ出る憎悪を撒き散らしたこともあれば、間違いなく特定の人物に何かを伝えようとしてみたこと。ときには共感性に囚われて、自分に酔っていないと出来ないような季節や色事を並べてみただけなこともありました。   振り返れば恥ずかしいことも多いですが、どれもその当時の自分が少しでも歌いたいと思ったことなんでしょう。それは嘘にはならないとは思うけど、書き続けていく上で自分が何を言葉にしたいのかが明確になってきたような気がしてきました。いや、今がたまたまそういう時期なだけなのかもしれませんが…。   幸せとは一体何なんでしょうか。食べるもの、友人、異性、お金、時間、そういったものが満ち足りている状態なのか。それはどういう基準で線引きされているのか。自分の身の回りの人間に対しての相対的な評価なのか。人によってまちまちなことも分かっちゃいるが、そんなくだらないことばかりを考えている気がします。   音楽で飯を食う、それさえできればどれだけ最高なことか。と学生の頃の自分は思っていました。いや、実際のところ最高。でもじゃあ何か足りないと思ってしまうこれはなんだろう。恵まれた環境に慣れてしまったが故の増長なのか? 今でも高い肉や寿司なんか食べに行こうとすら思えず、古着程度の服を買いに行く服すらないというのに。   一つ確かなのは、自分の作っているものが何かに少しでも影響を与えている、それも、正しい形で届いているという実感が欲しかった。でもそれが故に自分が作りたかったものがそもそも何だったのか分からなくなっていた節があった。そもそも初めから何も分かっちゃいなかったんじゃないかとすら思えてしまいます。今回はそういった内省も含め、音の重ね方、言葉の紡ぎ方一つ一つを自分の中で再構築していった一枚になっているんじゃないかなと思っています。   <シンガースハイ・内山ショート>   ◆3rd mini Album『Serotonin』 2024年7月31日発売   <収録曲> 01. STRAIGHT FLUSH 02. 紫 03. ニタリ 04. 純 05. SENTI 06. エイトビート

    2024/07/30

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