薄明

薄明

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潮騒を閉ざした
僕には見えない
霞みゆく追憶

目交の摩天楼
コンクリートの海で
忘れ貝拾う

夜さりに 蘭
永遠に 移ろいだまま

嗚呼 東雲の空に
僕はまた何時もの
躊躇いを飾るの?

嗚呼 眠り損ねた
言葉たちの輪郭が
薄明に香る

硝子越しの世界に映す
声はきっと祈りだった
間違ったこの世界を今 愛でてんだ
崩れそうな 寂寞さえ
捕まえるよ ほら見てごらん

秋闌く 月暈
僕を 導いてくれ

嗚呼 凪いだ心に
波の文様が浮かび
鳥たちは飛び立つ

嗚呼 乾いた喉から
放つ僕の狂濤は
誰に届くや

不揃いだって 陽炎涼しく
海鳴りのように及ぶ 暁鐘の調べ

嗚呼 東雲の空に
僕はまた何時もの
躊躇いを飾るの?

そう 透徹の先で
僕はまた何時もの
遠い明に滲んでく

嗚呼 眠り損ねた
言葉たちの輪郭が
薄明に香る