路地裏からの空

福山潤

路地裏からの空

作詞:松井洋平
作曲:増田武史
編曲:増田武史
発売日:2023/01/18
この曲の表示回数:2,239回

路地裏からの空
寂れた古城の跡を 飛びゆく鳥を見てた
思い出は雫になり 薄暗い路地裏の石畳へ滲む
いつしか振り出してきた 小雨が纏わりつき
薄情けのように肩を濡らして 惜別を唄う

何処へ行けというのか どうせ解らないなら
どうしても消せなかった 想いの残響辿ろうか

遥か遠い憧れを追い掛けるようなあてなき旅より
翼を羽ばたかせて 自分の生きてる この場所の
風景を知っていたい それだけさ

目覚めて忘れてしまう 悲しい夢のようさ
黄昏の余韻に似た 仄かな切なさが胸の奥に触れる
外套の襟を立てたら もう少しだけ歩こう
騒めきの代わりに雨の音が 靴音を消した

何処へだって行けるさ だけど此処にいるのは
この細い路地裏だって 青い空が見えるから

渡り鳥は旅立った、それでもいつかは戻ってくるだろう
異国の風の便り 届けてくれるのを この場所で
流離わず待っていたい それだけさ

やがて雨は降り止んで 煤けてる壁に囲まれた路地に
差し込む夕日が影を石畳の上伸ばしていく
遥か遠い憧れを追い掛けるような果てなき旅より
命あっての物種 自分の生きてる この場所で
人生を感じたい それだけさ

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