東京ライオンキング

あべりょう

東京ライオンキング

作詞:あべりょう
作曲:あべりょう
発売日:2022/05/20
この曲の表示回数:3,461回

東京ライオンキング
真夜中のファミレス
「あんたは ママの邪魔するため生きてんの?」
据わった目で 酔ったママに絡まれ うつむいたままの さっちゃん
のっぺらぼうに 「くしゃくしゃ」と書いた顔して 黙々と ひとり遊び

100円ワイン注文して
「ホントオマエ可愛くないね」と
なんて答えても 結局ママは 怒ってワタシ 叩くから
目を合わせず うんともすんとも言わず ただただ小さな カラダ揺らす

パーンと乾いた ビンタの音が 店内に響き
凍りつく 周りの客の視線が バイトのボクをつつくから
「あの、お客様どうされましたか?」と 声をかけたら
「しつけですから大丈夫」と言われ スゴスゴと引き下がる
ボクを捕まえて

「おいバイト」 「何見て見ぬ振りしてんだよ」 「何とかしろよ」
「ただのバイトですからと言って」 「逃げられるなんて思うなよ」
「あんたなんか産まなきゃ良かった あんたさえいなければ」
さっちゃんは カラダ固くして もっともっと 小さくなった

「ほら子供が怯えてるだろ」 「オマエあの子見捨てんのか?」
「そんな時給もらってませんじゃねぇ」 「見たものの責任だろ」
「黙るならここに置いて ママは二度と戻って来ないよ」
ボクはさっちゃんを抱き上げて 店の外に 飛び出したんだ

路地裏に潜む さっちゃんとボク パトカーのサイレン
ビジョンの 誘拐のニュース 横目に JR新宿
すれ違う 無数の疑う眼差しを かいくぐり 歩き
彷徨う ボクらが見上げた 都庁から出てくる 高級車

駆け寄り
「都知事お伝えしたい事がある」
「ワタシは 児童虐待を目撃した 通りすがりのバイト」
児童福祉法 国民は 児童虐待
受けたと 思われる 児童見たら 通告する義務が あると定めてる

見て見ぬフリがまかり通る 社会を通りすがる
バイトは 都庁の屋上で さっちゃんを抱き上げて
都知事と共に ライオンキングした

コトバのキモチ 投稿フォーム

ココでは、アナタのお気に入りの歌詞のフレーズを募集しています。
下記の投稿フォームに必要事項を記入の上、アナタの「熱い想い」を添えてドシドシ送って下さい。

推薦者:お名前(ペンネーム可)必須
性別:
  任意
年齢:
 歳 任意
投稿フレーズ:必須
曲名:必須
歌手名:必須
コメント:必須
歌ネットに一言あれば:任意

※歌詞間違いのご指摘、歌ネットへのご要望、
その他返信希望のお問い合わせなどは
コチラからどうぞ。→ 問い合わせフォーム

×