遠くに見えるものは ありゃなんだ
村の火葬場の煙突じゃないし
ストリップ劇場ののぼりじゃないし
落ちたこの世のカケラじゃないし
地球がたらしたクソでもないし
まさか幸せ乗せた白い汽船じゃないだろう
月賦で買ったテレビに誘われ
幸せだからと手をたたき
悪の季節を恋の季節にすりかえられて
また会う日まで 空に太陽ある限り
遠くで呼んでいる奴 ありゃ誰だ
夜中に逃げた親父じゃないし
とうとう狂ったあいつじゃないし
いつか堕した子供じゃないし
道徳教えた先生じゃないし
まさかほほえみ浮べた希望の友じゃないだろう
希望の前にあきらめ覚え
産れる前に死ぬ事覚え
与える前に盗みを覚え
手を組むたびに裏切り覚え
遠くに見えるものは ありゃなんだ
食ったブタの祭りじゃないし
永遠の処女の群れでもないし
催促された家賃じゃないし
まさか幸せいっぱいの夢の小島じゃないだろう
まさか平和がいっぱいの夢の小島じゃないだろう