1988年5月21日。トイズファクトリーから彗星のごとくメジャーシーンへと現れて、ビートパンク旋風を巻き起こしたJUN SKY WALKER(S)(以下ジュンスカ)が25年の時を経て、そんな記念すべき5月21日に、思い出深い渋谷公会堂でライヴを敢行した。彼らをメジャーへと押し上げたきっかけとなった原宿歩行者天国のすぐ横で、彼らは四半世紀を経てもなお、デビュー時と変わらない4人が揃って熱いロックンロールを響かせる。そんな奇跡の光景を、満員の大歓声が迎えた。オープニングアクトでは、盟友ニューロティカがハジけまくり会場を沸かせる。そして、ほどよい熱量の中、登場したジュンスカのオープニングは「ロックンロール☆ミュージック」。最初から特効で銀テープが飛び出し、ステージも客席もテンションは最高潮に。続けて懐かしさを感じさせるナンバーが並び、デビュー時と変わらないパワーを放つ楽曲に彼らの音楽の生命力を感じさせる。
中盤のゲストコーナーではジュンスカ結成時のメンバーであったベースの伊藤毅を加えて、高校時代に彼らが作った名曲が演奏され、オーディエンスの大歓声を浴び、さらに「Summer Time Blues」では彼らの先輩である、うじきつよしがハイテンションなギターと歌声で参加し、ステージを盛り上げる。25年を経てもなお変わらない熱量でライヴの最後の1曲まで会場をその熱で席巻したジュンスカだったが、アンコールでは来年1月11日の日本武道館公演を発表し、渋谷中を揺るがすほどの歓声を起こした。25周年のその先へ。まだまだ続いていく彼らの道を、ラストの「MY GENERATION」の大合唱が照らす。そんな夜だった。