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LIVE REPORT

SEKAI NO OWARI

『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2013 「 ENTERTAINMENT」』

2013年02月23日
@国立代々木競技場第一体育館

祝祭のパレードのようなカラフルさをまとった、幾重もの空気の波の上で浮遊し続けるような、ファンタジックな時空間。しかも、現実逃避の宇宙のお花畑的なものではなく、一曲一曲の作品のメッセージに表れている通り。しっかりと現実とコミットした上での、ファンタジックな世界の構築。想像力と創造力をフルに発揮し、オーディエンスの歓喜を喚起させる、奇跡のようなリアル。『SEKAI NO OWARI「ENTERTAINMENT」』ツアーのファイナルは、この日この場所でそこに存在した一瞬一瞬を彼らと彼らの奏でる音楽とともに過ごせたことをただただ幸福に思える、そんな素晴らしい音楽時空間だった。
綺麗事などではない、けれども確かに浄化されていくような感覚は、オープニングの「スターライトパレード」に続く「虹色の戦争」ですでにマックスに到達。美しい色彩を放つライティングにシンクロする、オーディエンスの腕にまかれたリストバンド(開演前に配布)の光は、“1 対1のつながりが無数にあることによる、一体感”を胸の高鳴りとともに強く実感させてくれる。花道の先端に設けられたサブステージでのカジュアルな佇まい、対してLOVE(DJ)が空中遊泳を披露するという一大スペクタクル、そしてポップでキュートでエレガントかつどこかストレンジな旋律とビートが織り成す、各楽曲の躍動する魅力。鳴り響き続ける煌き、しなやかな強さで繰り広げられる壮大なミュージックスケープには、終始琴線を掻き鳴らされっぱなしだった。