真空ホロウの自主企画『真空パック』。Vol.6の今回は、ゲストのFLiPからスタート。冒頭からアッパーなナンバーが連発され、みるみるうちに上昇した場内の気温。“この勢いのまま真空ホロウまでつなげちゃいましょうよ!”という渡名喜幸子(Vo&Gu)の言葉通り、アクセル全開で駆け抜けたステージであった。真空ホロウは「サイレン」からスタート。観客は腕を勢いよく振り上げて踊り始める。「Highway My way」「被害妄想と自己暗示による不快感」も激しく盛り上がり、最初のインターバル。“大貫くんが入る前に対バンしたことがあるんだよ”と、お馴染みの訛り気味の口調でFLiPとの接点を語った村田智史(Ba)。そして、“今日、来れなかった方々を後悔させましょう!”と松本明人(Vo&Gu)がみんなを煽って突入した中盤戦は、Twitterで募ったリクエストで選ばれた「蘇生のガーデン」「終幕のパレード」「引力と線とは」。新曲「Balance Con(r)ol」も披露された。5月16日にワンマンライヴを渋谷CLUB QUATTROで行なうことを発表し、ライヴは佳境へ。「闇に踊れ」「週末スクランブル」「シンデレラコンプレックス」が一気に演奏され、観客もメンバー3人も汗だく。そして、“聴いたことない曲...ということは、最後、新曲です!”と村田が言い、ラストを飾ったのは「アナフィラキシーショック」。ザラついた音像、スピード感たっぷりのビートが観客の身体を揺さぶる。まさしく完全燃焼という表現がふさわしいエンディングであった。