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LIVE REPORT

The Mirraz

ぶっちゃけ2日だけ好きにやっちゃって ~2011

2011年10月13日
@赤坂BLITZ

今年の1月にアルバム『We are the Fuck’n World』をリリースした後、6月に1stシングル「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」を発表し、その翌日には渋谷C.C.Lemonホールでワンマンライヴを行ない、9月には2ndシングル「ラストナンバー」をリリース。もちろん、その間には夏フェスをはじめ、さまざまなイベントにも出演し、精力的な活動を続けてきたThe Mirraz。そんな彼らが東名阪の各会場を2デイズで回った「ラストナンバー」発売記念ツアーの最終公演に足を運んだのだが、プレイされた楽曲は過去の曲から新曲までトータル50曲超え! がっつりと“The Mirraz”を堪能させてもらった。“ぶっちゃけ2日間同じことはいたしません!”と謳い、『HIPHOP DAY』と『ROCK DAY』に分けて事前にセットリストの一部が公表されたこともあって、期待感はかなり高まっていたのだが、そういう次元ではないというか、現在のThe Mirrazを肌で感じた。テーマに沿ったメニューで、シニカルな言葉をマシンガンのように捲し立て、ルーツにある洋楽を体現したような強烈なバンドグルーブでもってフロアにサークル、モッシュ、ダイブを引き起こしていたわけだが、そこまではいつもの彼らだ。やはり新鮮だったのは、今年発表された2枚のシングル曲である。歌詞にしろ、アレンジにしろ、バンドがシンプルな方向に向かっていることがうかがえた。さらに注目は新曲「I want you」。前述のシングルの流れを汲んで言葉もアンサンブルもシンプルで、歌われている内容もピュアなラブソングだった。だからと言って、歌詞のセンスであったり、ビートやリズムはThe Mirrazらしさを失っていない。つまり、濃厚な2デイズによって過去も現在も未来も全てさらけ出されたということ。そこからは当然のようにバンドが変わろうとしている様子が伝わってきたし、The Mirrazとしての次ぎなる一歩への期待もいやが上にも高められた。