今年で結成10周年を迎えるスパルタローカルズ。それを記念して7週連続で行なってきた、このイベントも今日が最終日となる。イベントタイトルには、今までに発表したオリジナルアルバムのタイトルが付けられ、それにちなんだ楽曲を演奏してきたのだが、今日だけは「???」と称されていて、どんなパフォーマンスになるのか、多くのファンが期待に胸を踊らせていた。序盤はゆったりと、心地良いメロディーで魅了し、そのまま新旧問わずさまざまな楽曲がプレイされていく。気が付けば勢いは加速し、ハンドマイクに切り替えた安部コウセイはヌンチャクのようにマイクを操り、誰にも止めることができないはちゃめちゃぶりを発揮した。そんな中で「ロックとハニー」を始め、会場が一体となって歌い、踊る姿を見て、彼が見せた無邪気な笑顔は印象的だった。 アンコールでは、THE BEACHSのヒサシ the KID(Vo)、アナログフィッシュの下岡 晃(Gu)、ボラ&THEオリエンタルマシーンの有江(Ba)、MO'SOME TONEBENDERの藤田 勇(Dr)といったメンツによる、この日限定のサプライズバンドが登場! 一曲だけの演奏ではあったが、大いに盛り上がった。本編、アンコール共にMCは短かいものだった。それは彼らにとってごく自然なやり方なのだろう。言葉では上手く表現できないからこそ、音楽の力を借り、自分の意志を何倍ものエネルギーに膨らませて伝えてきたのだ。終演後もなかなか止むことのない喝采からも、その想いは受け手にも充分に伝わっていたことが分かる。過去の楽曲と向き合ってきた7週間が終わった今、彼らが次にどう動き出すのか楽しみで仕方がない。