体中を刺激する挑発的なベース、熱のこもったギターと安心感を与える歌声、個性的なそれらを柔軟にまとめ上げるドラムによって上質なサウンドを奏でるbutterfly inthe stomach。『BANK』は、そんな彼らの持ち味をギュッと凝縮したアルバムであり、それを象徴するように本ライヴも非常に濃度の高いものとなった。ドラマティックかつ色彩豊かなナンバーは切なさや喜び、少し甘酸っぱい気持ちだったりと聴く者にいろんな感情をもたらす。それは彼らが一曲一曲に込めた思いがしっかりとこちらまで届いた証しだろう。ラストで演奏された「バーバリー」では、会場中に笑顔が満ちあふれていた。年明け早々ツアーを開始し、ファイナルは新宿LOFTでのワンマンンライヴが決定している彼らへ向けて、まさに今から楽しみで仕方ないといった様子だ。