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LIVE REPORT

TRIPLANE

TRIPLANE 赤坂BLITZ

2009年03月29日
@赤坂BLITZ

3rdアルバム『君に咲くうた』を引っ提げたワンマンツアーの東京公演は、バンド史上最大キャパとなる赤坂BLITZ! それはデビュー5年間で培ってきたTRIPLANEの総力を結集したライヴとなった。というのも昨年アコースティック編成でのライヴを168公演(!!)行なった彼ら。その歌を伝えるということにおいて専念してきた経験の力をまず感じた。オープニングでの「誰に咲く花」や「白い花」などでは連携のとれたサウンドワークに、より歌が前面に押し出され、江畑兵衛(Vo&Gu)の歌力に圧倒される。会場が広いほど、どこまでも広がっていくような歌声はグラフィカルでもあり、その情景が見えた歌の世界感に心地良くも、切なくも、温かくもさまざまな気持ちが沸いてくるのだ。ファンもその情景を浮かべていたのだろう。ステージを見つめ、ただ静かに聴き入る姿が印象的だった。また、“もうテンションが上がってるから、付いてきてよ!”という興奮の言葉が物語る、ロックバンドとしての迫力も見せつけられた。「ALWAYS」のようなキラキラとした美しいメロディーにバンドとしてのダイナミクスに備わることで、それはバンド名でもある“3枚の翼がある飛行機”のように、まさに爽快で心を刺激する。アンコールで披露された5月13日にリリースされる「アイコトバ」も、ロックのアイデンティティーを継承した楽曲であり、そこにはグルーブに腕を掲げてノるオーディエンスの姿があった。そして、そんな集大成であるライヴができたこと、それに駆け付けてくれた大勢のファンに江畑が“ありがたいっす”としみじみ語る一面もあったが、最後には“TRIPLANEは次のステージに行くから付いてきてね!”と高らかに言い放ち、さらなら飛躍を約束したのだった。