デビュー1周年にしてラストステージとなった、この日。デビューから全力で駆け抜けてきた自身の姿を示すかのごとく、「カモンベイビー」「デリート」と勢いある楽曲からライヴは始まった。豊かな表現力で聴く者を釘付けにする歌声を筆頭に、細部にまでこだわりを見せるギター、我を出すこともあれば土台にまわり曲を支えるベース、軽やかなリズムを刻むドラムと個々のプレイが光る。楽曲のカラーを最大限に引き出すステージがバンドの持ち味であり、ライヴが進行するにつれエレジーワールドが広がっていく。本編終了後、改めて活動休止の文字がスクリーンに映し出され落胆したのだが、次の瞬間“The emotion 9/18 始動”の文字に唖然。バンド名を一心、新たなスタートを切るというのだ! しばらくは音源制作でライヴを控えるが、The emotionの全貌が明らかとなるその日まで楽しみで仕方ない。