これまでにリリースした全53曲を演奏したデビュー5周年ライヴ。「組曲『 』」を皮切りに、HAYATOのピアノとHIROのカホンの絶妙なアンサンブルが、野音を包んでいった。オリジナルの他、多彩なジャンルのカバー曲も披露。アンコールの前半は客席内に設営された特別ステージに登場し、360°観客に囲まれながら演奏するなど、見どころが満載であった。“野外なので天高く届くように、俺たちの花火を捧げたいと思います”という言葉をHAYATOが添えて、本編ラストに演奏した「花火~HANABI~」は特に印象深い。この曲の時、突然激しく降ってきた雨。雨粒が照明を受けてキラキラ輝く中、ふたりのサウンドがひと際エモーショナルに我々の心に届いてきた。“5周年”という節目を経て、さらに飛躍しようとしている彼らの決意が鮮やかに伝わる場面であった。