メジャーデビューして、10人体制での活動もスタートさせたGANG PARADEの進化は止まらない! 最新アルバム『LOVE PARADE』に収録されている新曲もいち早く披露しながら、全国10都市12公演を巡った『PARADE GOES ON TOUR』。各地の観客を熱狂させた雄々しい姿も存分に示されたツアーファイナル、11月4日の中野サンプラザ公演の模様をレポートする。
マーチングバンドの楽器を手にしたメンバーたちが、1階席の各扉からいきなり登場してびっくり! 通路をパレードした10人がステージに集合し、1曲目「FOUL」がスタートすると、会場全体を震わせた歓声。遊び人(ギャンパレファンの呼称)が歌う《BODY & 10 SOUL》という声が2階席からも降ってくると、彼女たちは笑顔をまぶしいくらいに輝かせた。そして、その後も片時も目を離せない場面が続いたのだが、何と言っても印象的だったのはメンバー全員が完全に一丸となったパフォーマンスの圧倒的な迫力だ。ステージから距離がある客席で観ていても、彼女たちが巻き起こす熱い風が届いてくるような感覚を味わう瞬間が度々あった。
さまざまな逆境に全力で立ち向かった末にメジャーデビューへと至ったGANG PARADE。このライヴのチケットもソールドアウトしている。しかし、乗り越えるべき課題を見失った感覚は、メンバーたちを深く悩ませたという。そんな葛藤をカミヤサキが語った末に発した、“この先にある立ち向かわなければならないことも、未来の奇跡のためにあるのだと思います。人生において越えられないものはないと、GANG PARADEの活動を以って証明します!”という言葉がとても力強かった。そして、スタートしたアンコールの曲「CAN’T STOP」は、もっと高い山の頂を目指そうとしている彼女たちの意志をはっきりと示していた。ギャンパレは来年、初となるホールツアーを行なうが、その先にあるさらに大きな目標も見つめながら前進を続けるに違いない。
撮影:外林健太/取材:田中 大
GANG PARADE
ギャングパレード:“みんなの遊び場”をコンセプトに活動する、カミヤサキ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、ハルナ・バッ・チーン、月ノウサギの9人からなるアイドルグループ。2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て18年4月17日に現メンバーにて活動をスタートさせる。同年9月20日には自身最大規模のワンマンライヴがZepp Tokyoにて開催された。