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LIVE REPORT

emiko ライヴレポート

【emiko ライヴレポート】 『emiko 20th Anniversary Special Live』 2019年6月30日 at Com.Cafe 音倉

2019年06月30日
@Com.Cafe 音倉

今年デビュー20周年を迎えたシンガーソングライターのemikoが6月30日、『emiko 20th Anniversary Special Live』を東京・下北沢Com.Cafe 音倉にて開催した。“人を想う”...そんな歌たちを、さまざまな伝え方や表現方法で変化させながら、安堵感を湛えたその歌声で、20年間、歌い、届け続けてきたことを改めて感じる、そんな一夜だった。

数多のレパートリーの中から、テーマ別に届けられる楽曲たち。宇戸俊秀(Pf&Acc)、松田ari幸一(Hp&Ag etc)とともに、「会いたくて」ではやさしさと温かさを擁した声を聴かせ、「いとおしい夜だから」では“この想いよ伝われ!”と伸びやかな歌声を場内に広げる。「ポトフ」では楽曲のキャッチーさも交え、一気に会場を弾んだ雰囲気に変えて、まずはストレートに伝えられない恋心が詰まった曲たちが歌われた。

続く、切ない歌たちのゾーンでは、冬の愛しい温もりを想起させた「雪舞」、後悔を感情たっぷりに歌い上げた「追憶 〜明かりの消えた部屋〜」で切なさと愛しさを募らせていく。さらに、この日は新曲も初披露。“『NHK みんなのうた』のような曲になってほしい”との想いで作られた「働き蜂」はほっこりとした楽曲で、日々の疲れへのねぎらいとともに、明日はさらに良い日になることを信じさせてくれた。

後半は元気&応援ソングが場内に活力を与える。友達に元気になってもらいたいとの想いを込め作られた「横顔」や、自身もブルースハープを吹き交えて歌った「春のスタートライン」は、デビュー20周年という節目だからこその“これからも私は私らしく”という想いや心機一転の気概を感じさせ、本編ラストの「冷たい雨」では“これからずっと歌い続けていく”という彼女の熱い想いも伝えられた。

アンコールではピアノの弾き語りにてデビュー曲の「どんなにつらい事があったとしても」を披露。そして、また次の目標に向かって進んでいくという強い気持ちを込めて、最後に「遠い空」をやさしくも力強く歌い、これからも自身のペースでしっかりと歌い続けていくと、会場に詰めかけたファンと約束を交わし、デビュー20周年を掲げたスペシャルな一夜は結ばれた。

撮影:岡 健三/取材:池田スカオ和宏

emiko

エミコ:1995年、江古田マーキーで行われた第一回SMC公開オーディションで合格。99年5月に「どんなにつらい事があったとしても」でメジャーデビュー。初めて自分で作詞作曲した同曲が人気アニメ『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』にイメージソングとして収録され、『逮捕しちゃうぞ 墨東ワンダフルSTORY』にもオリジナル曲「Yell〜あなたの隣で〜」が収録される。01年12月に1stアルバム『Lonely Lonely』、04年6月に2ndアルバム『青空のYU・KU・E』、04年11月に3rdアルバム『鎌倉天気雨』、そして14年5月にはデビュー15周年を記念したアルバム『Honesty』をリリース。近年ではピアノの弾き語りスタイルで、都内を中心に北海道から沖縄まで全国各地でライヴを行っている。

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    1. 会いたくて

  2. 2

    2. いとおしい夜だから

  3. 3

    3. ポトフ

  4. 4

    4. ウ・ソ・ツ・キ

  5. 5

    5. 雪舞

  6. 6

    6. ミリナ

  7. 7

    7. 追憶 〜明かりの消えた部屋〜

  8. 8

    8. 妹 (with イハタケ)

  9. 9

    9. ポークはともだち (イハタケ)

  10. 10

    10. 働き蜂

  11. 11

    11. 横顔

  12. 12

    12. クローバー

  13. 13

    13. 春のスタートライン

  14. 14

    14. ずっとこの街で

  15. 15

    15. あの頃のまま

  16. 16

    16. 冷たい雨

  17. 17

    <ENCORE>

  18. 18

    1. どんなにつらい事があったとしても

  19. 19

    2. 最後の夜汽車 (with Hai Yoshihiro)

  20. 20

    3. 遠い空