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LIVE REPORT

Lenny code fiction ライヴレポート

【Lenny code fiction ライヴレポート】 『Lenny code fiction LIVE TOUR 2018-2019 Montage』 2018年11月15日 at duo MUSIC EXCHANGE

2018年11月15日
@duo MUSIC EXCHANGE

ライヴのオープニングSEとしてすでにお馴染みで、前日にリリースされたばかりの1stアルバム『Montage』にも収録されている「Montage(SE)」が鳴り響いて告げられた開演。メンバーが順番に登場しつつ各々の楽器の演奏をスタートさせて、徐々に力強いアンサンブルを構築していくように、早速とてもわくわくさせられた。KANDAI(Dr)が叩き出すシャープなビート、kazu(Ba)が放つ艶めかしいベースライン、ソラ(Gu)が奏でるドラマチックなギターフレーズが融合し、エモーショナルなサウンドで完全に染め上げられたduo MUSIC EXCHANGE。そして、最後にステージに現れた片桐 航(Vo&Gu)の“ブチ上がっていきますよ。よろしく!”という言葉とともにワンマンライヴは華々しくスタートした。

全国ツアーは始まったばかりなので詳細が分かってしまうような記述は控えておくが、『Montage』の収録曲がライヴの現場でも圧倒的な異彩を放つことを堂々と証明しつつ、久しぶりに演奏するのだという曲も随所で交えていたセットリストは、現時点でのこのバンドの集大成とも言うべき濃厚な内容だった。序盤から連発された激しいナンバーの数々を聴きながら盛り上がる観客の姿を見て、メンバーたちも確かな手応えを感じていたに違いない。“今、心の底から楽しんでる気がする”と心底嬉しそう片桐が言ってから披露された「Make my story」は、演奏しながらメンバー全員が浮かべた活き活きとした表情が印象的だった。

取材の際に記者が言った“曲を作る際に考えたのは、求められているものと自分が本当にやりたいもののどちらですか?”という主旨の質問についてMCで触れた片桐。彼は“求められているものを全部詰めました”と答えたのだという。“みんなが“楽しかった”とか“あの時、頑張れました”とか言ってくれるのがバカみたいに嬉しいんです。俺のやりたいことをみんなの欲しいものにしたくて”と、アルバム『Montage』を生み出す上での根本にあった想いを語った彼を、大きな観客の拍手が包んでいた。そして、雪崩れ込んだ終盤戦は、Lenny code fictionが見つめている理想と求められているものが熱く重なり合っているさまを、まさしく示してくれた。

全曲を演奏し終えると、“最高のツアーになりそうです。また会いましょう!”という力強い言葉を残して去っていったメンバーたち。するとエンディング映像がステージ上のスクリーンに流れた。最後に映し出されたのは、2019年2月2日(土)にツアーファイナル渋谷SHIBUYA CLUB QUATTRO公演が決定したという嬉しい情報。今後、『Montage』を引っ提げて全国を回りながらパワーアップしていくはずのLenny code fictionは、ますます頼もしい活躍を見せてくれそうだ。

撮影:SERINA、タカハシハンナ/取材:田中 大

Lenny code fiction

レニーコードフィクション:2012年に前身バンドにて10代限定フェス『閃光ライオット2012』決勝大会に進出。14年に現在のバンド名となり、16年にソラとKANDAIが加入。同年8月にTV東京系アニメ『D.Gray-man HALLOW』のオープニングテーマである「Key -bring it on, my Destiny-」でメジャーデビューを果たす。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』『イナズマロックフェス』等の大型フェスにも多数参戦するなど、ライヴを中心に怒涛の活動を続ける新世代のスタンダードロックを掻き鳴らすバンドとして注目を集めている。