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LIVE REPORT

THE BACK HORN ライヴレポート

【THE BACK HORN ライヴレポート】 『THE BACK HORN 20th Anniversary「ALL TIME BEST ワンマンツアー」~KYO-MEI祭り~』2018年10月1日 at 新宿LOFT

2018年10月01日
@新宿LOFT

来年2月の日本武道館公演を含むバンド結成20周年を締め括るTHE BACK HORNのアニバーサリーワンマンツアー(全20カ所20公演)が、台風24号“チャーミー”一過の10月1日(月)東京・新宿LOFTからスタートした。“初日がこんなにピーカンの日で、10月なのに真夏日だぞ。最高のツアーになりそうです。どうもありがとう!”と山田将司(Vo)も笑顔で話す。

インディーズ時代にシングル「風船」のレコ発でワンマンを行なったり、岡峰光舟(Ba)がバンド加入前に働いていたりと、彼らにとって何かと縁のあるライヴハウスだけに、この日はメンバーも観客も並々ならぬ特別感を漂わせていた。

パンパンに埋まったフロアーの歓声を受け、のっけから笑顔で前のめりに暴れる4人。20年間で積み上げてきた楽曲の数々を山田が力強く熱唱し、他のメンバーも時折たまらない表情で歌詞を口ずさみ、それぞれのフレーズを慈しむように演奏する。先日ここ新宿LOFTでMVを撮った「何処へ行く」、小説家・住野よるとのコラボで話題の最新曲「ハナレバナレ」、何度聴いても血沸き肉躍る「コバルトブルー」などを劇的に畳み掛ける中、オーディエンスは雄叫びの如きコーラスにハンドクラップで20周年を祝福! 彼ららしい狂気を帯びたパートもしっかりあるし、怒涛のレア曲連発でもはやイントロごとに大喝采だ。「コワレモノ」では岡峰と松田晋二(Dr)のビートに合わせて山田と菅波栄純(Gu)が肩を組んで踊り、ソロ回しを挟んでメンバー紹介、菅波による“神様だらけの?”“スナック!”という歌詞にちなんだ謎のコール&レスポンスでお祭り騒ぎに拍車を掛けた。

“コール&レスポンスもやるようになるんだね(笑)。昔はどれだけお客さんに引かれるかがモチベーションだったのに”(松田)、“ここにいるのはもう同じ気持ちの人ばかりだもんな!”(菅波)、“俺は東京でくすぶってる時に、このくすぶってる人たち(メンバー)とロフトで出会ったんだよ”(岡峰)、“嬉しいね。人間の弱い部分から目を離さない表現をしてきてさ。今のご時世、そういうのダサいみたいな感じあるけど。でも、俺らいいよね?”(山田)と、ゴキゲンで最高のスタートを切った4人。ツアー終着点となる3度目の武道館も楽しみでしかない。

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)/取材:田山雄士

THE BACK HORN

ザ・バックホーン:1998年結成。“KYO-MEI”という言葉をテーマに、聴く人の心を震わせる音楽を届けている。01年にシングル「サニー」をメジャーリリース。17年には宇多田ヒカルとの共同プロデュース曲「あなたが待ってる」が話題に。結成20周年となる18年、3月にメジャーでは初となるミニアルバム『情景泥棒』を、10月にはインディーズ時代の楽曲を再録した新作アルバム『ALL INDIES THE BACK HORN』を発表。また、ベストセラー作家・住野よるとのコラボレーション企画もスタートし、注目を集めている。

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

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    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。