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LIVE REPORT

斉藤和義 ライヴレポート

【斉藤和義 ライヴレポート】 『KAZUYOSHI SAITO 25th Anniversary Live 1993-2018 25<26 ~これからもヨロチクビーチク~』2018年9月7日 at 日本武道館

2018年09月07日
@日本武道館

斉藤和義が、デビュー25周年を記念したツアー『KAZUYOSHI SAITO 25th Anniversary Live 1993-2018 25<26 ~これからもヨロチクビーチク~』の東京公演を9月6日(木)、7日(金)にわたって日本武道館で行なった(両日ソールドアウト!)。ここでは2日目の模様をレポートする。

1993年8月、シングル「僕の見たビートルズはTVの中」でデビューした斉藤和義。その25周年を祝うために多くのファンが駆け付け、武道館のアリーナからスタンド、ステージサイド席までが埋まった。斉藤和義のバックを真壁陽平(Gu)、崩場将夫(Key)、山口寛雄(Ba)、河村吉宏(Dr)ががっちりと固め、オンタイムで始まったライヴは理想的なテンションのまま、たっぷり3時間! アンコールではデビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」(“作った頃は世の中が物騒で、ベルリンの壁が壊れたり、天安門事件、湾岸戦争、ソビエト崩壊があったり。でも、日本はバブルでみんなスキーやジュリアナに行ったりしてて、なんだかモヤモヤした気持ちがそのまま曲になった感じ”だという)も披露。素晴らしいパフォーマンスの数々で、まさに大盛況のワンマンだった。なお、この日の模様は10月28日(日)にWOWOWライブでオンエアされる。

客電が落ちると同時に、遊び心満載のオープニングムービーがスタート! SF映画的大仰BGMに乗せて、斉藤和義の略歴が小ネタ混じりでスクロールしていく。そして、スクリーンに25周年ロゴが真っ赤に映え、「FIRE DOG」のリフで点火。場内を早くも沸き上がらせてみせる。大がかりな仕掛けは最初のみ。ポップカラーの豹柄シャツを着て“NUKE IS OVER”のギターストラップを付けた何者にも縛られない歌うたいが、歌いたいことを良いメロディーでまっすぐに歌う。愛されながら。祝福ムードに包まれて。“せっちゃん25周年おめでとう~!”とファンの声が飛ぶ中、TENGAの差し入れにコメントしたり、バンドメンバーを25年前の写真で紹介する際は“この時はまだ童貞?”といじったり、ゆるい下ネタも適度に。一方で被災地に触れるMCもあって、「男節」のような放浪歌に浸り、「真夜中のプール」にビタースウィートを感じ、「ウエディング・ソング」の多福に酔い、音源化前の新曲「カラー」(映画『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』主題歌)を聴ける。そんな時間がなおさら幸せに思えた。「月光」で手を伸ばす観客の姿もグッとくる。「Stick to fun! Tonight!」の途中ではバンドメンバーたちと男5人で荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」を踊り出し、「スナフキン・ソング」で武道館に広がるハッピー。「歩いて帰ろう」の大合唱などを含め、“ベリー ベリー ストロング”に生きる力が漲る一夜だった。さらに、最高の仲間を集めて西日本豪雨復興支援のチャリティーライヴもやってくれるそうです。11月8日(木)はぜひZepp DiverCityへ!

取材:田山雄士

斉藤和義

1966年生まれ、栃木県出身。
小学校6年生の時に母親が買ってくれたアコースティックギターがキッカケで音楽に目覚める。中学・高校とギタリストとしてバンド活動を始め、大学生の時に曲作りも始める。21歳で上京し、その間に数々の経験を重ね、93年「僕の見たビートルズはTVの中」でデビューを果たす。
以降リリースした「歩いて帰ろう」や「歌うたいのバラッド」は、現在でも様々なアーティスト、そしてファンに愛される楽曲となっている。また、『ゼクシィ』CMソングとして大ヒットした「ウエディング・ソング」や、タケダ『アリナミン』CMソング「やぁ、無情」など、サウンド・メイカーとしての才能を存分に発揮した名曲を次々と生み出している。
そして、08年8月にはデビュー15周年を迎え、リリースしたベストアルバム『歌うたい15 SINGLES BEST 1993〜2007』は、5週連続TOP5入りの快挙を果たした。