Uta-net

ライブレポート

検索

メニューを開く

LIVE REPORT

SHE'S ライヴレポート

【SHE'S ライヴレポート】 『Sinfonia “Chronicle” #1』 2018年5月27日 at 中野サンプラザ

2018年05月27日
@中野サンプラザ

SHE'Sが5月27日、11人編成のストリングス&ホーンを従えたワンマンライヴ『Sinfonia “Chronicle” #1』を開催。アンコールでは8月8日リリースの3rdシングル曲「歓びの陽」を披露した。

ストリングス隊との軽快なイントロが会場に響き渡り、胸高まる「Morning Glow」が始まりを告げる。前回のストリングスを迎えたライヴ『SHE'S Hall Tour 2017 with Strings 〜after awakening〜』以上にグルーブ感が増していて、特に木村雅人のドラムが力強く全員を支えているのが感じられた。また、今回の公演では照明が凝っていて、視覚でも曲のイメージが膨らむ。例えば3曲目の「Freedom」では白いライトが会場内を乱舞するように照らし出し、この曲が持つ自由奔放な空気がより際立って見えた。そして、このライヴから新たに参加したホーン隊は4曲目の「Beautiful Day」で登場! 陽気な旋律を奏でる。ホーンが入ることによって音の厚みはもちろん、キレが加わり、楽曲の輪郭がさらに濃くなっていた。

ステージの左右に置かれたミラーボールが光る中で届けられた最新アルバム『Wandering』の「Flare」をはじめ、バンドだけで演奏するナンバーでは彼らの持つストレートなロックが表現され、オーディエンスに多彩なSHE'Sの魅力を堪能させる。“なんか悔しいね。2本しかないっていうのは”と公演数が少なかったことを残念がる井上竜馬(Vo)。木村雅人は“これが記念すべきSinfonia “Chronicle”の1回目なので、これを10回、20回と続けていけるように頑張る”とこのスタイルのライヴを継続したい意思を明かした。

また、アンコールではニューシングル曲「歓びの陽」も演奏。前作のアルバムが完成した際、“SHE'Sとしての芯はありつつ、聴き手が“こういうのもあるんだ!?”とワクワクできるような作品がこれからも作れそうだ、という確信が生まれた”と井上が語っていたが、新曲はスケールの大きなナンバーで、今の彼らの勢いを強く印象付けた。

撮影:MASANORI FUJIKAWA/取材:桂泉晴名

SHE'S

シーズ:“聴けば、きっと囚われる。旋律に愛されたバンド”。メンバー全員大阪出身の次世代ピアノロックバンド。2012年の『閃光ライオット』ファイナリストを契機にその高い音楽性が一気に注目を集め、16年6月にメジャーデビュー。全作品のソングライティングを担う井上竜馬が奏でるピアノをセンターに据え、エモーショナルなロックサウンドから心を鷲掴みする珠玉のバラードまで、壮大かつ圧倒的な存在感を放つ。18年には全国20都市を巡るツアーの開催も決まっている。