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LIVE REPORT

ジュリアナの祟り ライヴレポート

【ジュリアナの祟り ライヴレポート】 『江夏亜祐誕生祭 &勝手にビートたけし誕生祭』 2018年1月18日 at 新宿club SCIENCE

2018年01月18日
@新宿club SCIENCE

ジュリアナの祟りが1月18日、新宿club SCIENCEで無料ワンマンライヴを行なった。この日は彼らの名付け親であるビートたけしの誕生日であり、その生誕を勝手に祝いつつ、9日がリーダーである江夏亜祐(Dr)の誕生日であったことから『江夏亜祐誕生祭&勝手にビートたけし誕生祭』と銘打っての開催となった。しかも、入場無料の太っ腹。噂を聞きつけた観客は、バブルの申し子=江夏にどんだけ金持ちやねん!と突っ込みつつ、平日である木曜の夜にもかかわらず大勢が詰めかけお祝いで賑わった。

江夏亜祐誕生祭ということで、MCではこれまでの思い出を語った。“ステージでこけてお立ち台が刺さり、お尻に穴が開いた”と、とんでもない体験を披露した江夏。“ライヴは何とかやり切って、終了後に救急車で運ばれてそのまま入院。その時にできたのが「アクシデント」という曲です”と、“転んでもただでは起きない”を地でいくエピソードに笑いが起きた。さらに、“幼い頃、祖母が孫に砂遊びをさせてやりたいと、俺のために鴨川のビーチの目の前にリゾートマンションを購入した”とバブリーすぎるエピソードも飛び出した。そんな話にちなんで演奏した「アクシデント」はマイナー調のメロと歌詞が秀逸な楽曲で、まさかお尻に穴が開きながら作ったとは思えないロマンチックな世界観のミスマッチに笑顔がこぼれた。また、「トーチライトカモガワ」は歌謡曲調のメロが絶品。“カモガワ”だけに泳ぐ真似をする振り付けもあり、“こんなふうに鴨川を泳いだのかな〜?”と、幼少期の江夏を想像してほっこりした気分になった。

事前の告知通り、3曲の新曲も演奏した。「ギリギリ勝負な僕たちは」では学生時代にパチンコ屋さんでアルバイトをした経験もあるという江夏が、“人生はギャンブル。ギリギリ感を楽しみたい”と語り、スリリングな曲調に合わせてクールな表情でポーズを決めた。「【事勿れ主義】SNSメッセンジャー【痛い人】」ではパフォーマーのネルとダンクが、“マジ卍口上”と振り付けを観客にレクチャー。ユーモアたっぷりの振り付けは、SNSの文字を手で表したり卍のかたちを体で作るなど超難しい。客席から“難しい〜!”“追いつかない〜!”などの悲鳴があがるが、お客さんはとても楽しそう。ネルとダンクの丁寧な指導もあって観客は短時間で完コピし、アッパーのリズムに合わせて声をあげながら全身を使って楽しんだ。

イベントタイトルにもなっている「キミリウム」はアンコールで披露された。“大好きなキミと作る時間を描いた曲。大切な人と過ごす時間を思って聴いてください”と江夏。ステージではドラムの江夏とベースの矢島銀太郎というリズム隊が、スケールの大きなサウンドをがっつりと描き出し、紅一点のヴォーカル蕪木 蓮がしっとりと歌い上げて聴かせる。蕪木の歌声は天下一品で、落ち武者のような姿の矢島のインパクトを掻き消すほどの表現力だった。ファンもこの時ばかりは、じっと静かに聴き入っていた。

トランス調のダンスビートの曲ではネルとダンクが盛り上げ、90年代に流行したジュリアナ東京やパラパラを彷彿させる振り付けで楽しむ。かと思えば、アイドルのライヴさながらにペンライトを振りながら、かけ声やコールを楽しむ楽曲もある。聴いて楽しむだけではない、徹底して観客参加型のステージを繰り広げるジュリアナの祟り。この日初めましてだったお客さんも、汗をかきながら満足した表情。4月12日に開催するマイナビBLITZ赤坂でのワンマンに向けて大きな一歩を踏んだ。

取材:榑林史章

ジュリアナの祟り

ジュリアナノタタリ:“現代版ジュリアナ東京”をコンセプトとした、トランスロックポップバンド。そのバンド名はビートたけしが初めて自分のバンド以外に命名したもの。ジュリアナの祟りの最強の呪文“あやとら”を唱えながら、日本にバブルの再来をさせるべく活動中!

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    1.キラキラ☆hero

  2. 2

    2.薄紅色の淡い夢の中で

  3. 4

    4.儚きピオニー

  4. 5

    5.SAQRA

  5. 6

    6.アクシデント

  6. 10

    10.夏のyou

  7. 11

    11.【事勿れ主義】SNSメッセンジャー【痛い人】

  8. 13

    13.寝子life

  9. 14

    14.あーもー!アモーレ!!~アイツの祟り~

  10. 16

    <ENCORE>