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LIVE REPORT

MONOEYES

『Cold Reaction Tour 2015』

2015年12月17日
@新木場STUDIO COAST

この日のオープニングSE『STAR WARS』のテーマ曲になぞらえて、MONOEYESにサブタイトルを付けるとするなら、 “細美武士の逆襲”、“細美武士の帰還”、あるいは“細美武士の覚醒”といったところだろうか。ポップかつキャッチー、それでいて叙情的なメロディーラインを持つ細美作のエモーショナルなロックチューンは当たり前のことだが、ELLEGARDENともthe HIATUSともメンバーが異なるのだから当然音が違う。そして、楽器のアンサンブル以上にはっきりとこのバンドの特徴だと思えたのは細美とスコット・マーフィー(Ba&Cho)とのコーラスワークで妙味だ。1stアルバム『A Mirage In The Sun』のCD音源を聴いた限りではそこまで意識しなかったが、細美とスコットとは声質が似ているのか、細美が発する英語にスコットのネイティブな発音がマッチしているのか、はたまたライヴを重ねて息が合ってきたのか、とにかくこのふたりの声の重なりは聴いていて実に気持ちがいい。細美曰く“来年はスコットの歌うMONOEYESが増えていく”ということだが、これは大歓迎だ。ART-SCHOOLではスリリングさが目立った戸高賢史のギターも、歌メロに呼応してか、時にやわらかく、時にキレキレで、そこが新鮮であった。そして、一瀬正和の確かなドラムがこのバンドをしっかりと支えていた。MCの度に細美は“楽しいっ!”を連発していたが、観ているこちらの感想もその言葉に尽きた。実に清々しいライヴだった。