シングル「ALONE」の発売を記念して行なわれたツアーの最終公演。紗幕にメンバー5人のシルエットが映し出され、“史上最強の景色観せてやるよ!”とHiro(Vo)が叫ぶと幕が落ち、「ALONE」からスタート。ビリビリと体を貫く音が迫ってきて、それに応えるように“We are not alone”とオーディエンスから力いっぱいのコールが起こる。冒頭からメンバーは激しくステージを動き回り、1stシングル「最終回STORY」や「Awake」などハードな曲を畳み掛けていく。一方、ライヴ中盤ではHiroとSho(Gu)、Teru(Gu)の3人が、歌では伝え切れない想いを綴ったラブソング「Still」などをアコースティック編成でじっくり楽曲を聴かせた。透明感の中に少しスモーキーさも混ざったHiroのヴォーカルは、聴き手をグッと曲の中に取り込んでいく。そして、後半のMCでは、Zepp Tokyoの思い出を語る。MY FIRST STORYを組むきっかけになったバンドのライヴをここで観たこと、対バンを願っていたこと、でも、叶えられなくなってしまったこと。Hiroは目の前にいるオーディエンスを見つめた後、天に語りかける。“ここが、あんたから観た景色かよ。まだまだ当分、追い付けそうにないわ。でも、あなたに少しでも届くように歌うからさ”と思いを込めて「Someday」を歌い上げた。そして、自らの弱さに立ち向かう曲「不可逆リプレイス」の最後で“いつか必ず一緒に行こうよ。武道館にさ”と告げると、フロアーから大歓声が起こった。“最初からやり直そうぜ!”。ラストはもう一度「ALONE」。トップスピードで走り始めた5人を見て、彼らがこれから目にする景色をともに観たい、と願わずにはいられなかった。