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LIVE REPORT

吉田山田

『吉田山田ツアー2015』

2015年05月04日
@渋谷公会堂

過去最大規模となったツアーの東京公演は、本人たちが憧れていた渋谷公会堂でソールドアウトの満員の中スタート! 客席がちびっ子からお年寄りまで、まさに老若男女でいっぱいとなっていたのは、彼らの歌が多くの人の心に届いた証だと言えるだろう。

公演の幕開けは、6月17日にリリースとなる新曲「キミに会いたいな」でしっとりと。紗幕に雨と一緒に歌詞が写し出され、まさに地面に降り注ぐ雨のように“想い出に勝てない”などの言葉が胸に染み込み、その曲調通りにウエットな気持ちに浸っていた。しかし、山田義孝(Vo)の“ハロー、渋谷ー!”の一声で始まった爽快なポップチューン「夏のペダル」で客席は総立ちに。ツアー前半はアコースティック編成だったが、後半戦となる本公演からはバンド編成ということで、ポップでロックな楽曲たちが客席を盛り上げていく。アッパーなナンバーで攻めつつも、時に何かに気付かせ、時に背中を押し、歌で寄り添うように観客ひとりひとりを応援していた。吉田結威(Gu&Vo)も“2015年はみんなからもらった気持ちを音楽で返せたら”とMCで語っていた。また、吉田がトイピアノを弾き、軽快な「好きだよ」や、“次”へと踏み出す力にあふれた「新しい世界へ」など、音源化未定の新曲が惜しみなく披露されていたのも特筆すべきところ。2014年は“吉田山田=「日々」”だったかもしれないが、すでに彼らは次のフェーズにいるということだ。何度もコール&レスポンスを繰り広げ、会場内をフレンドリーで温かい空気でいっぱいにした今日のライヴだが、まだまだ吉田山田は夢に向かってガムシャラに走り続けている。