2ndミニアルバム『サイサリス』のリリースに伴い、INKTが『2nd live「Painting with INKT」』を東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。本格的なライヴは3度目だったのだが、KOKI(Vo)をはじめとする5人のメンバーは、バンドの個性とポテンシャルの高さをダイレクトに示してみせた。
“騒ぐぞ、東京!”(KOKI)というシャウトに導かれたオープニングは『サイサリス』の1曲目「Wanderlust」。ダークなイメージのライティングの中で彼らは、ヘヴィロックサウンドを軸にした斬新なバンドサウンドを大音響で鳴らしまくる。序盤はやや緊張が感じられたが、ゆるめの(?)MCを挟んでリラックスしたせいか、ミニアルバムのタイトル曲「サイサリス」から演奏のクオリティーもさらにアップ。シャープかつラウドなギターリフ、多彩なビートを組み合わせたリズムアレンジ、クラシカルな雰囲気のキーボード、そして、エモーショナルなメロディーを描き出すヴォーカルがひとつになった楽曲を次々と放ち、フロアー全体を熱狂へと導いてみせた。
ライヴ本編は現時点での最大のアンセム「Trigger」、≪君との想い出を 忘れないように 唄うよ≫というフレーズと濃密な感情が込められた歌が大きな感動を生み出した「Flower of life」で終了。アンコールではバンドを結成して初めてセッションしたという未発表曲を披露した。7月から8月にかけて初のライヴハウスツアー『サイサリスTour2015』(全7公演)を開催予定。“ここにいる全員がチームINKT。僕らが作る新しい景色についてきてください”(KOKI)という宣言も飛び出したこの夜のライヴによって、INKTの勢いは一気に増していくことになりそうだ。