最後の夜

思い出しちゃうのは二人の最後の夜 あの日何故か僕は好きだと言えず黙った

「四六時中一緒に居たいの」と 電話先でいつもぼやいてた君を
何時からか重たく感じちゃったんだ 幸せに麻痺してた僕

君が落とした涙の数だけ 僕も泣こうと決めた夜です
あぁ 君の事を思い出してまた苦笑い
君の代わりは山ほど居るって タカ括ってた僕を殴りたい
あぁ 僕の事をもう君は忘れたよね

忘れられないのは 滲んだ化粧の顔 肩を震わす君に 何もできずにいた僕

もしもう一度君に会えたなら 必ず幸せにしてやれるなんて
頼りなく言葉は只ヒラヒラと 春風に流れてくだけ

君以外の他の人の事を好きになろうと決めた夜です
あぁ 君と同じ香水の人とすれ違う
最近仲間内で好評の人を何度も思い浮かべても
あぁ ただ僕は空しくなってくだけ

自分勝手とわかってながらも 君を想って眠れぬ夜です
あぁ 君がくれたモノも何一つ捨てれない
いつ君から連絡が来たって 大丈夫なようになってるよ
だけど今日も 電話は震えないよね もう君は忘れたよね
会いたいなんて言えないね
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