切なくて

こころに木枯らし 吹くような
さびしい夜には 手枕で
むかしのアルバム かけてます
いつか一緒に きいた歌
小節(こぶし)のくせまで あざやかに
おぼえているのが
ああ また 切なくて

別れて三年 すぎたけど
ふたりで暮らした あの部屋に
無口な女で 住んでます
髪を染めたり したけれど
こころはすこしも 晴れません
変れぬ自分が
ああ また 切なくて

朝だけ日のさす ベランダに
あなたが育てた こでまりが
今年もきれいに 咲きました
白いちいさな 花影に
あなたの笑顔が 揺れてます
月日のたつのが
ああ また 切なくて
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