南南西の風の中で

秋の気配(けはい)もなく 渚はきらめいて
この胸に満ちあふれた しあわせ示すよう
あなたはまだベットで 怠(なま)けてるでしょう
つめたいジュース とどけさせる
早く起きて来てね
それまでは私は肌を灼(や)き
渚の砂に埋(うず)もれている うとうとと

これは夢かしらと 思ってみたりして
南の空の色に 吸いこまれそう
オイルをぬった肌をなぜて
海の風が渡る
あなたはやっぱり怠けてて
まぶしい朝も知らずにいるの 夢の中

秋の気配もなく 渚はきらめいて
南南西の風に私吹かれて しあわせ……
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