置き手紙

あの日あの人と逢わなければ
こんなやりきれぬ思いも
見なれた街並 雨に濡れて
心にさす傘 持たない
何年かけても忘れてみせるわ 楽しいことなど何ひとつ
素直で明るい 私に帰るの 流されてしまえこの雨に

あの人に残す 置き手紙は
読まれることなく 捨てられ
後悔はしない 昨日までの
そして今日からの 私を
何年かけても忘れてみせるわ 哀しいことならこんなにも
ふたりで暮らした 部屋のガラス窓を
たたきつけてる この雨は

何年かけても忘れてみせるわ 楽しいことなど何ひとつ
素直で明るい 私に帰るの 流されてしまえこの雨に
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