水化粧

花という名の 口紅寒い
酒で心を ぬくめてみても
涙の雫(しずく)が 頬にこぼれてしまう
あゝ 水化粧

明日(あす)という名の 鏡に映す
胸の想い出 消えないように
涙のゆくえで 運命占うだけの
あゝ 水化粧

夜という名の 心の河に
遠い昔を 浮かべてみても
涙のかけらは いつも悲しみばかり
あゝ 水化粧

女(ひと)という名の 運命に生まれ
ほんの小さな 幸福だけを
涙と連れ添い ひとり探してみても
あゝ 水化粧
×