エルムの哀愁

花のかおりが あの日の夢を
思い出させる この道よ
あゝたゞひとり いつまでも
エルムの木陰に たゝずめば
想い出はかなしい 風の冷たさ

愛の強さは 信じることと
いつかなにかに 書いたけど
あゝ忘れよう なにもかも
エルムの花咲く この道で
幸福(しあわせ)を誓った あつい口づけ

めぐり逢うのが 二人の運命(さだめ)
逢って別れる 恋なのさ
あゝあの人の おもかげを
エルムの木陰に 訪ね来て
たゞのこるこゝろの さみしさよ
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