極まる

接吻の様な 乳白色の霧の
奥のレイヤーの 碧く濁った穴を

見上げていた とっても好きな碧だ
あれは多分 太陽なんじゃないかしら

ごきげんよう まばたきしたその隙に
さようなら 猥褻な霧に少しずつ
埋もれて行く 遠く

接吻の後に 大きい音を立てて
やってきたら 濡れた体を翻せ

ごきげんよう 眼を開けずにいたいのさ
さようなら 指先から次第に青い砂に変わる

こんにちは 今一つの樹のように
さようなら ここから動けないのだ
どうぞ行っておくれ 遠く
×