横顔

誰にも見えないよう
記憶の古井戸に
散りそびれた花を 一輪挿している
君はどこで 今をどうしている

僕らはいつまでも
ひとつもわからない
気になることはもう 放っておいたんだ
ただ 目の前の夜を 越えさせてくれ
そして また君を想うよ
ほんのかすかな 微笑みをいつも
そう それ以上がどこにあるだろう
ほんのかすかな 微笑みをいつも
そう それ以上がどこにあるだろう

未来はひとつだけ
僕らは土になる
(地に立つ) (木になる)
(木に咲く) (血になる)
風に吹かれたら また笑うさ

寝過してバナナを頬張っていた
傘を出して ドアを後ろ手に閉め
そして 浮かぶあの横顔
ほんのかすかな 微笑みをいつも
そう それ以上がどこにあるだろう
ほんのかすかな 微笑みをいつも
そう それこそが ここにあるなら

ほんのかすかな 微笑みをいつも
そう それこそが ここにあるなら
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