哀愁の扉

ドアにチェーンを掛けると 仔犬が出迎え
小さなランプを 部屋中、点(つ)けて行く…
飲んで歩いたせいなの 仕事のせいなの
疲れた溜め息 鏡台(かがみ)にひとつ吐(つ)く…
月曜の仮面 コットンに化粧水
また落とすたび 映るのは誰よ
今、ただ眠りたい 鳴咽(な)きながら
今日と明日の間、一瞬…
淋しさと孤独の 境界(さかい)は何ですか
私、まだ華(はな)が ありますか
哀愁の扉の中は 女ひとりの永い夜

素手にシャボンを泡立て シャワーで流せば
こんなに綺麗な からだが可哀想…
見せてあげてもいい人 いるにはいるけど
許してみるほど 心は近くない…
弟のメール くり返し読み返し
ふとあの町に 帰ろうかなんて
無理、もうここでしか 駄目みたい
都会(まち)に生活(くら)し過ぎた、変わった…
淋しさと孤独を ペットでまぎらわす
私、逃げている だけですか
哀愁の扉の中は 女ひとりの永い夜

淋しさと孤独の 境界は何ですか
私、生きていて いいですか
哀愁の扉の中は 女ひとりの永い夜
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