桜のそら

あなたがいた この世界に
だからきっと 生きてゆける
桜の下 時は流れ
今年もまた 春はめぐる

風のなかで 見上げた空のなかで
あなたの声 不意に聞こえ
ひとり 歩けなくなる
その言葉は…

「傷みを知る それだけでも
生きてる意味 きっとある」と

きびしかったあなたがあの日だけは
「泣きなさい」と肩を抱いた
一緒に泣いてくれた
空一面 咲き誇る花が
まだ肌寒い春 あたためてた
淡いぬくもり…

手をつないで あなたと見た
桜の空 ひとり想う

あなたがいた この世界に
だから強く 生きてゆける

ルルル…
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