忘れられないひと

夕闇が滲む
古いCafe terrace
好きだった服は
心が覚えてる

君があの頃に
してた左手の指輪
はずしたままいまは
暮らしているの

忘れようとしても 忘れられないひと
なつかしい微笑みが胸をしめつける
たとえ誰を傷つけたとしても あのときに
君のことを 奪えばよかった

風の並木道
人目を気にかけ
距離を置く君が
とてもさみしかった

星にまぎれこみ
君を抱きよせた僕は
失くせない気持ちを
ただ信じてた

忘れようとしても 忘れられないとき
愛もないKISSをして 痛みこらえてた
巡る季節 あの場所をひとりで訪ねれば
涙はまだ 渇れていなかった

忘れようとしても 忘れられないひと
想い出に吹く風が 落葉散らしてく
いつもふたり すれちがってばかりいる街に
いまは僕を待つひとがいる

アドレスを残し 席を立つ君をやがて
星屑が静かに つつみこむだろう
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