時に抱かれて

君を見つめれば まだ幼き花の薫り
涙につまずくな 我が身の そばにいて
人は老いてゆき 髪を白き色に染めて
真冬のいそぎ足 君より先に散りゆく

愛おしき 君の名を 胸に秘めても
茜空 あすが 今は遠すぎる
つつましく おだやかに 時に抱かれて
ひとひらの落葉纏う
冬仕度

君の白き指 唇でふれる罪よ
恋人と呼ぶなら 悲しい嘘になる
夜空をめぐりゆく
蒼き星のように生きて
この身に千年の 命があるならば

愛おしき 君の名を 夢に閉じこめ
心を縛ることも 出来るけど
美しく ゆるやかに 時に抱かれて
ひと粒の涙落とす
心の冬支度

愛おしき 君の名を 胸に秘めても
茜空 あすが 今は遠すぎる
つつましく おだやかに 時に抱かれて
ひとひらの落葉纏う
冬仕度

ひとひらの落葉纏う
冬仕度
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