ゆびきり

つないだ手のむこうで
茜色の雲の鱗が
寂しい空に もう少しだけ
優しい光を残してくれる

君が好きなあの歌
いつものフレーズ
声が重なる場所
きっと君は笑うだろうから
もう少し 歌い続けるよ

流れる電車の影
どこかへ続く道
今日の君の愛しい笑顔を
ずっと 忘れたくないから

指切りしたいよ
いつか重ねる未来の先まで
ああ 君の横顔には
どんな言葉が似合うかな

君が涙こぼして
失くしたものの代わりは出来ないけど
新しい笑顔 たくさん拾っては
痛みをやわらげていけたらいい

もしも傷付け合っても
ふたりで強くなれるなら
いつも傍にいる孤独でさえも
抱き締めてあげられるから

指切りしたいよ
時を重ねて紡いだ糸で
ああ ふたりを包むような
温もりを織り上げたいな

見慣れないビルの隙間に落ちていく
泣きそうな夕陽と 今日の日にさよなら
明日の君も
先の笑顔も
守る力が欲しいから

指切りしたいよ 君と
高鳴る想いの向こうで
ああ 君の横顔には
どんな言葉が

指切りしようよ
いつか重ねた未来の先で
ああ ふたりを包むような
温もりを織り上げたいな

その手をはなさないでね
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