ハーバーライト

岬を廻(まわ)る
灯台の灯が
照らす横顔
二人 近づけてく

月がさざめく
波の音に
言葉は
もう邪魔になるだけ

いままでのなにもかも
変えてしまう唇に
今夜 あなたは どんな過去を
隠している

ハーバーライトに
抱きしめられて
戻れない夜へと
溶けてしまいたい

好きになるほど
さみしさが深いよ
どれだけ心は
苦しむんだろう

訊きたいくせに
訊けないままさ
ここで見る海
はじめてじゃないよね

誰かのことを
傷つけても
平気な
心ならいいのに

すれ違う人の影
数も少なくなる時刻(ころ)
冷めた静けさ 次の言葉
奪ってゆく

ハーバーライトが
時間を止める
このままあなただけ
帰せるはずない

好きになるほど
壊れそうな僕を
どれだけあなたは
知ってるんだろう

ハーバーライトに
抱きしめられて
分かれてゆく道は
どこへ続くの

好きになるほど
さみしさが深いよ
どれだけ心は
苦しむんだろう

ここから 二人は
どうなるんだろう
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