夜霧の街

どこでさよなら 言えばいいかしら
ふたり涙をこらえ歩いたの
白い夜霧が流れる街かど
こころも濡れてゆく
人はなぜ愛しあうのよ
ひとつになれないくせに
嘆きしか残らないのに
燃えてそして悲しむのね
石につまづきながらひとり
泣いてよろめく私

あの日淋しい胸をかばいあい
ふたり倒れるように愛したの
ほんの小さなふたりの灯
どこかにともってた
人はなぜ愛しあうのよ
ひとつになれないくせに
嘆きしか残らないのに
燃えてそして悲しむのね
霧があなたと私へだて
恋が終った夜更け
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