雪かげろう

ほうら貴方の 手の温もりで
胸の根雪が 溶けてゆく
愛するままに愛したと
抱いた 貴方の わがままが
赤く咲かせる 雪の華

ほっとするんだ おまえの膝が
少しこのまま眠るよと
子供みたいな 顔をして
閉じた 瞼の 裏側に
女心が 視えますか

昨夜積もって 朝には消える
恨む間もない なごり雪
とこか 貴方に 似ていると
ホロリ 零した ため息が
白く凍える 別れ道
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