新緑の頃、君に語りかける

君はここに居ても 心がいないから
雪が空から来て 色をなくしてゆく

深い所でつながる夢を見る
知らずに僕の涙が溢れ出す

海を渡る蝶が 不思議を問いかける
そこはどこでもなく 地図さえないけれど

ベッドの中へしみ込む僕だから
宇宙の闇をさまよう船を出す

誰もがいつか悲しみ受け止めて
神秘の森へ一人で帰るだろう

新しい緑が 枝に輝く頃
毛並みの良い猫が 君に語りかける
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