残像

何がそんなに悲しくて 憎みあったというのか
今となっては訳なんて どうでもいいんだ
寒いプールで溺れかけて 死んでゆくんだと思った
水面の光だけが 目に焼き付いてる

長い長い夜の闇の中で 絶望の影に怯える
眠れない苦しさを 分け合いたいんだ
溶けだした雪が 土の中にしみ込んでいくように
君の心を少しずつ解りたいだけ

いったい君はどこから 生まれてきたの
いったい君はどこまで ゆくつもりなの
愛してるよ 勘違いかな
形のない温もりを 抱きしめている

余計な物を集めすぎた 真実だけがつかめない
ありふれた毎日の中 慣れてしまうよ
金網のむこうの校舎から 黄昏に沈んでゆく
ふざけあった友達の顔を 想い描いてる

いったい僕はいつから ここに居るんだろう
いったい僕はどうして 君が欲しいんだろう
いったい君はどこから 生まれてきたの
いったい君はどこまで ゆくつもりなの

愛してるよ 口にしないけど
声にならない気持ちだけを抱きしめている
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