翔びそこねていた君へ

いつか僕は 孤独にも慣れて
ひとりきりを 楽しんでもいる
何もない暮らしでは 都会と違って
やさしくなれるようだよ
風が聞こえる

強い者が 勝ち残るなんて
どこの誰が 教えたのだろう
戦うことじゃなくて 助け合うことで
虫たちも 生きている
風が冷たい

僕はここで 夕陽をながめて
君のことを 思い出している
人の渦に埋もれて翔びそこねていた
君はいい奴だったよ
夕陽が沈む
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