ミュージシャンの父より'09

風の日でも おまえはおまえらしく
たとえ一人でも 口笛吹くのさ
ふるえる体は 木枯らしのせいじゃない
すべてを尽くしても 実らず散る時もある

別れを 知るたび
道ばたの花に気づくだろう

泣きたい時は ひとりで海に行け
沖行く船を ただ見ているだけでいい
涙が出るのは 愛に出会ったしるし
自分を見つめて 自分から逃げ出さないで

今こそ その手で
運命のトビラたたくのさ

夜露に濡れた ズックは気にせずに
闇を恐れず したたかに歌えばいい
やさしい笑顔を いっぱいつめこんだ
心の窓から 新しい時はくる

夜明けを 信じて
こころのままに 歩いてゆけ

もうすぐ 陽が昇るだろう
やがて鳥たちは歌うだろう
新しい光をいっぱいあびて
おまえと一緒に歌おう
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