なのにあいつ

あいつの話を 人にきかせる度に
あいつのイメージ 美しく変る
「そんないいひとと どうして別れたの?」
なんにも知らない友だち不思議そう
愛の証が ちょっぴりほしくてね
一緒に死んでと身体を投げただけ
なのにあいつ それきりあいつ
だけどあいつ 結局あいつ
私にはやさしすぎ 自分にはきびしすぎた

別れた男の名前 忘れるために
いつしか“あいつ”と 呼ぶようになった
「あなたそのひとを 今でも好きなのね」
不幸を知らない友だちうなづいた
私 本気で死ぬ気はなかったわ
甘えてみたくて 生命をあずけたの
なのにあいつ それきりあいつ
だけどあいつ 結局あいつ
私にはやさしすぎ 自分にはきびしすぎた

愛の証が ちょっぴりほしくてね
一緒に死んでと身体を投げただけ
なのにあいつ それきりあいつ
だけどあいつ 結局あいつ
私にはやさしすぎ 自分にはきびしすぎた
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