鴎が啼く酒場

雨に叩かれ 風に追われて
恋の地獄も 二度三度
泣かないおんなの つよがりが
唇ひとつで 変わってく
あなた やさしすぎるの あなた
抱かれりゃ 鴎が啼く酒場

朝に夕べに きっといつかは
こころ離れを するようで
愚かなおんなと 知りながら
背中にはしらす 紅い爪
あなた わたし独りの あなた
すがれば 鴎が啼く酒場

指の先から 髪のひとすじ
あなた想って 生きている
迷子のおんなの ゆく先は
氷を浮かべた 酒港
あなた バカなわたしと あなた
夜明けに 鴎が啼く酒場
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