追憶

雪が舞う 街角で
偶然あなたを 見かけたの
すれ違う 人の波
あなたは気づかず 過ぎ去った
あれから どれくらいかしら
月日は流れて それぞれに
愛するものを 与えたけど
あなたとの日々は 忘れない
愛だけで 夢だけで 輝いていたわ
愚かな若さの 愛しい日々

振り返り 追いかけて
「しばらくぶりね」と 言いかけて
出かかった 声を呑み
あなたの背中を 見送った
夢見た 恋は美しく
甘い記憶が よみがえる
思わず涙 こぼれてくるの
降りしきる雪が 滲んでる
ビルの谷 黄昏れて 人が行き過ぎる
ざわめき流れる 愛しい都会(まち)

愛だけで 夢だけで 輝いていたわ
愚かな若さの 愛しい日々
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