桜だより

肩に乗った桜の花びら 一つ取ってギュッと僕は握り締めた
今年もまたあなたの笑顔を 思い出すこの季節がやって来たよ

泣かずに思い出せるようになったのに それが何だか寂しかった

桜だよりを聞く頃 あなたが教えてくれた 優しさが胸を締め付ける
時の流れに痛みをゆだねた でもどうしても 治らない傷が一つ残ってる

風に乗った桜の花びら 空に舞ってずっと僕を見つめていた
あの頃には戻りたくないと 心の底から言える日が来るかな

誤魔化すフリが上手くなってきたけれど 忘れたい事忘れられない

桜だよりを聞く頃 あなたが残してくれた 思い出が胸を締め付ける
時は痛みを癒してくれたよ でもどうしても 治せない傷が一つ残ってる

あなたと出会わなかったら こんな気持ちにも僕はなれずにいたのかな
別れたから気付けたと そう思えたら何故だか春の空が少し滲んだよ

桜だよりを聞く頃 あなたが教えてくれた 優しさが胸を熱くする
時は痛みを癒してくれるよ
それでも僕は 治さない傷とずっと生きてくよ
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