酒しぐれ

いのち削って 尽くしてみても
別れてしまえば もう他人
飲んで酔えない こころの傷に
おんな未練の 酒しぐれ

夜が来るたび 人恋しくて
グラスに面影 また揺れる
待てばせつない 来なけりゃ辛い
酒よあのひと 連れてきて

痩せた肩先 いたわるように
やさしく私を 抱いたひと
惚れた分だけ 憎んでみても
忘れられない 酒しぐれ
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